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風雲急!純チャンvsチンイツ
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投稿日:2000.7.15〜2000.7.21
作:s16003200 |
第一部 2000.7.15
純チャン。彼ほどプライドが高くそしてニヒルな役があるだろうか?
「面前で3ハンて安くねーか、おい!」と何回思っただろうか。
そんなクールな彼にも天敵が存在する。そう、チンイツである。
一般役の中で総合的に1位・2位を争う2人。しかし現実は差がありすぎる。3ハンと6ハン。
ある居酒屋で酒を呑んでいた純チャンは相変わらず荒れていた。
- 純チャン
- チキショー!あの若僧、配牌見た瞬間{染めちゃおうかなー}なんてほざきやがる。
結局俺を狙っていれば和了ってたじゃねーか!へっ、だから負けるんだよヘタクソ!!
と吐き捨て続けざま
- 純チャン
- しかしこのままじゃ先代の国士さまに面目がたたねーなー
そう純チャンの祖父は国士であり、昔勃発した第37次役満戦争でチンイツの祖父九連に敗れ去っている。
純チャンの父である清老も喰いすぎが発覚し暗殺されている。
- 純チャン
- どうやったらチンイツを追い込めるだろうか?
と考え込んでいると弟のチャンタがやってきた。
- チャンタ
- 兄貴、チンイツの野郎が来るぜ!!
- 純チャン
- あの野郎よくもぬけぬけと!
- チャンタ
- まだ駄目だぞ。今はおとなしくしてろよ兄貴!
そしてすぐに店の戸が開きチンイツが入ってきた。
第二部 2000.7.16
チンイツは羽振りが良かった。
先代の九連の死により後を継いだが、もともと素質があり今や役界の若頭として良く働いていた。
そもそも役界は天和を中心にまとまっていたのだが
「地和・人和クーデター」により天和は失脚し戦乱の時代に入っていった。
やがて四喜兄弟により統合され平穏な日々が続いていた。
- チンイツ
- おう、純チャンじゃないか!調子はどうだい?
- 純チャン
- これはこれは。相変わらずですよ。ハッハッハ!
- チンイツ
- そうか今はやはり複合の時代だよ。最近は地方にいい役がごろごろしているからね。
- 純チャン
- そうですね。変則的な待ちで稼いでも2符の儲けだけですからね利益は雀の涙ほどですよ。
- チンイツ
- そこでだ。どうだ、俺と組まねーか?
俺とおまえが組んだら役界を支配できるぜ!
- 純チャン
- てことはクーデターを起こすってのか?
- チンイツ
- しっ!声がでかい。良く考えてみろ。まずおまえと俺で9ハンだ。
それにイーぺー・リャンぺー・三連刻等など。
あとドラが来てくれりゃ簡単に13ハンだ。これなら役界で十分にやっていける。
- 純チャン
- むむー。しかし他の役達はどーするんだ?
- チンイツ
- あいつらは俺達が天下を取ったら使えばいい。とりあえず支配が先だ。
まあ考えといてくれよ。じゃあな!
そしてチンイツはホンイツの待つ別席に去っていった。
おかげさまで第三部 2000.7.19
純チャンは迷っていた。確かに今は複合の時代だと思う。
手の奇麗さ・両面の運・変則待ちの符ハネだけでは食べていけない。
チンイツと組めば天下を握れるのは目に見えている。
- チャンタ
- 兄貴何を考えている?
- 純チャン
- いや別に・・・
- チャンタ
- まさかチンイツと組もうってんじゃないだろうな?
- 純チャン
- あいつの言っている事は間違っていない
- チャンタ
- 腑抜けたな!兄貴!!
俺達の敵はチンイツ達だ!そいつらと組むなんて!!
- 純チャン
- しかしこのままでは俺達は飯の食い上げだ。現に俺達はもう点棒も残り少ない。
- チャンタ
- でもあいつと組む事ないだろ。組んだとしたら三色はどうなる?
あいつらと組めば三色はいなくなっちまう。
- 純チャン
- あいつは俺達が天下を握ったら使えばいい。
- チャンタ
- チンイツの言葉を信じるのかい?あいつは口だけだ!
実際、あいつの友である一通は何者かに暗殺されている。
他の役も時間の問題だ。俺は反対だね!あいつと組むのは。
- 純チャン
- しかし・・・
- チャンタ
- ああ、もういいよ!!勝手にすればいいぜ!これじゃ親父達が浮かばれねーよ!!
チャンタは憤りながら家を飛び出した。
チャンタの座っていたところには鳥のおもちゃが転がっていた。
純チャンは鳥のおもちゃを眺めながら昔の事を思い出していた。
- 純チャン
- そういえばよく、じいちゃんが言ってたっけな{鳥を笑うものは鳥に泣く}なんて。
確かにチャンタの言うとおり親父達を殺したのはあいつらだ。
あいつらと組めば一九家の滅亡は目に見えている。
おそらくあいつらは天下を取ったら俺達を用済みだと考え抹殺してくるだろう。
それじゃ今まで俺達がやってきた事は水の泡だ。
あいつらと対等に渡り合えるのは俺らだけであいつらを倒さない限りこの役界には真の平和は訪れず俺達の将来もない。
やるならあいつらが油断している今だ。今しか仇は討てない!
かくして純チャンは意を決しチンイツと組む事にした。
第四部見参!! 2000.7.20
200X年、4月。春にしては肌寒い陽気だった。
役界城は昨晩の雨のせいか霧がかっており神々しさを一層まとっていた。
その門下には清・純連合軍が集結しており辺りは騒然としてた。
- チンイツ
- 純チャンよ、作戦は前日話したとおりだ。しくじるな!
- 純チャン
- ああ。任せとけ。んじゃ行くか!
両軍は大きな声を張り上げ自分達に気合いを入れ城になだれ込む。
両軍はインスタント複合ではあったが団結力があり突破は容易かった。
四喜兄弟のいる最上階に着いたのは突入から1時間も経っていなかった。
- チンイツ
- 四喜様、悪いですが我々がこの役界を頂きます。
- 四喜
- チンイツか・・。随分、偉くなったもんだな。
たかが6ハンのくせに成り上がりおって。九連が泣いているぞ!!
- チンイツ
- ほざくな!老いぼれ!!今は高さよりも早ささ。
現にご先祖様も遅いがために天下を取れなかったのだ。
今こそ染家の野望を果たしてやる!
- 四喜
- フフ。高さよりも早さか。まだ甘いなおまえは。
- チンイツ
- 話しててもらちがあかねー!行くぞ!!
清軍が四喜に襲いかかろうとした時、後ろの方が騒がしい。
チンイツが振り返るとそこにはなんとホンイツが倒れていた。
チンイツがホンイツのそばまで行くとそこには想像を絶する光景が広がっていた。
ホンイツの体には無数の鳥の羽が刺さっているではないか。
チンイツは純チャンを見上げる。
- チンイツ
- てめえ、裏切ったな!!
- 純チャン
- この場合、裏切ったとは言わぬ。逆賊退治だ。悪いが死んでもらう。
- チンイツ
- 最初からこういうつもりだったのか!?
- 純チャン
- 別にあんたの部下になったつもりはない。俺は自分がしたい事をするだけだ。行くぞ!!
戦況は一転した。染家VS一九家の戦いへ。
初めは圧倒的にハン数の多い染家が有利であった。
しかし途中から平和族が一九家に加勢し、訓練されていた一九軍は染軍の攻撃をしのぎ、勝利をものにした。
純チャンは倒れている味方に肩を貸し勝ちどきを上げる。
そして純チャンはそっと倒れているチンイツのもとに歩いていった。
完結編 2000.7.21
純チャンは倒れているチンイツの側に立っていた。
- チンイツ
- フフ、俺もカッコ悪いな。天下を取るどころか、逆賊扱いで戦死さ。
- 純チャン
- ・・・・・
- チンイツ
- 有能な役を随分、無駄死にさせてし まった。
- 純チャン
- ・・・・・
- チンイツ
- 俺はお前との天下のずっと考えていたよ。最高の世界をな。
まあこういう結果になっちまったけど・・・
- 純チャン
- すまん
- チンイツ
- ハハ、謝る事はない。強い奴が生き残るのは当然の事だからな。これも運命だ。
- 純チャン
- おまえは素晴らしい役だよ。
- チンイツ
- 気を使うな。これからはお前が役界の若頭だ。下の奴を立派な役にしてやってくれ。
任せたぞ!!
- 純チャン
- ああ
- チンイツ
- 良かった。ああ俺はもう疲れたよ。じゃあな!
そしてチンイツは眠りについた。
こうして戦いは終わった。その後は純チャンを中心によくまとまり平穏な日々が続く。
早さと遅さがポイントとなったこの戦い。
早いがために多面待ちでボロが出てしまった染家、遅いが迷彩と強固な待ちで勝った一九家。
これは現代の麻雀にも影響を及ぼしていると言われている。
完
純チャンをそろそろ上げよう4ハンに