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倉科遼を読む- 連載 - 夜王 】の記事
  • 8月
  • 5
  • 2007
20:05

第217話 忘我

千秋からの突然の告白。しかし遼介は
「辛さから逃れるための恋愛は悲しいと思わないかい?傷の舐め合いから生まれた恋愛は決して幸福な関係にはならない。」と、それを退ける。
そして千秋は「私のことが好きじゃないんでしょ!だったら最初からそういえばいいじゃない!」と怒って部屋に帰っていった。

そのころ陸は瑠美子の部屋に呼ばれていた。ワインで乾杯した瑠美子は雅樹も薫も私を満足してくれなかったといって陸をベッドに誘う。
年老いた瑠美子の下着姿に一瞬ひるむ陸だが、遼介と千秋のことを考えるた瞬間、彼を超えたいという野望が彼を後押しした。
瑠美子の体に覆いかぶさり、ホストとして瑠美子を抱く陸。

その夜、陸は瑠美子と同伴してきた。とろけた表情の瑠美子と呆然とした陸。
瑠美子は陸を本指名にすると宣言して店に入った。
千秋のことを陸に話そうと思っていた遼介は陸が瑠美子を抱いたと悟り、痛々しい表情を陸に向ける。それに気づいた陸は、恐ろしい顔で遼介をにらみつけた。

  • 8月
  • 5
  • 2007
19:57

第216話 目撃

日曜日の非礼をわびる陸だが瑠美子は「ホストはあなただけじゃない」とそっけない態度だ。
薫と雅樹のどちらかが本指名の確約を取り付けたのではないかと心配する陸。

そのころ、待機中の遼介のもとに千秋から電話が入る。相談したいことがあるといわれた遼介は陸には相談したのかと聞きかえす。
陸には何も話していないと言われた遼介は卓也にこのことは陸には言わないように頼んで店を出る。
待ち合わせ場所のファミレス。帽子をかぶりサングラスをかけていても千秋の姿はほかの客の眼を引いていた。遼介はそれを気にする千秋を連れて店を出る。

プロデューサーの執拗な誘いを遼介に相談する千秋。りょうすけはマネージャーにきちんと相談するべきだとアドバイスする。
千秋は売れないころから一緒にがんばってきたマネージャーに心配をかけたくないと今まで遠慮してきたが、彼を信じろという遼介の言葉を聞いて相談してみることにする。
話を聞いてもらって少し気が楽になった千秋。家の前まで送ってもらって別れを告げた。が、突然振り返り、遼介に抱きつく。
「私・・・私遼介さんのことが好き!」
初めて会ったとき、優しい人だと思った。東京に来てからも遼介のことは忘れなかった。二十歳になってようやくロミオに言ったとき、久しぶりに会った遼介はやっぱり優しくてもっと素敵になっていた。
そのときから千秋にとって遼介は遠い思い出の人から身近な好きな人だという思いに変わっていた。

しかし、その光景を陸が見てしまう。自分を応援するといった言葉はなんだったのか。やはりアイドルと自分ではつりあわないのか。
絶望する陸の下に瑠美子から電話が入る。「これから会いたいんだけど・・」

  • 7月
  • 19
  • 2007
23:00

第215話 激励

デートから帰ってきた陸。千秋の遼介を思う言葉に陸は落ち込んでいた。
テレビではさっきまで一緒にいた千秋の笑顔が写っていた。どうしても耐えられなくなった陸はある決意をする。

薫と雅樹に休日に何をしていたか聞かれた陸は「アイドルとデートしていた」と答えるが、うそをつくんじゃないと笑われてしまう。さらに、彼らは何をしていたか教えてはくれず、陸は瑠美子と会っていたのかと不安に感じる。

控え室で遼介と会った陸は思い切って自分の言いたいことをぶつけてみる。
千秋は遼介のことが好きだ遼介も彼女がいないなら付き合っちゃえばいい。
しかし遼介は彼女は妹みたいなもんだから付き合うというのは考えられないという。
さらに「本当に欲しいものから目をそらしていたら一生後悔するぞ。惚れた女なら自分の力で奪ってみろ!」と陸を激励する。

テレビ局の控え室にいた千秋に浅井が声をかけた。次の収録の演技指導をする浅井は隙を見て千秋の唇を奪う。
慌てて浅井を突き飛ばす千秋に「次のドラマに出たくないのか」と圧力をかける浅井。
あまりのしつこい誘いに千秋は部屋を飛び出し、トイレで頭を抱えていた。

(ひとこと)千秋のマネージャーの五十嵐。初めて出たときから微妙な表情ばかりが写っていたけど、どう動くつもりなのか??

  • 7月
  • 19
  • 2007
22:54

第214話 遊園地デート

突然の瑠美子の誘いに慌てる陸。今日は待ちに待った千秋とのデートなのだ。
何とか言い訳をしようとする陸だが、瑠美子に電話を切られてしまう。
来週彼女が店に来たときにがんばって挽回するしかないと考え、千秋との待ち合わせ場所に急ぐ。

陸と千秋は遊園地にやってきた。日本最大級の絶叫マシン「サイクロン・コースター」に乗った怖さのあまり「あがいな、いびせえもん・・・」とつぶやいてしまう。それを陸に聞かれて「・・・私、広島もんじゃけ・・・」と恥らう千秋。
その姿に陸は胸がときめいてしまう。
次のアトラクションに誘う陸。いつしか千秋は彼の手を握ることに抵抗を感じなくなっていた。
しかし、そんな二人の姿をカメラを持った男が追っていた。

そして夕方。千秋を家まで送る陸。千秋がつぶやく
「遼介さんって、休みの日は何をしているのかなあ・・・」
所詮自分は遼介の代理なのだと落ち込む陸だが、元気を出して千秋のことを応援するといって去っていく。
一人満月を見上げてため息をつく陸。

一方遼介も同じ月を見上げていた。デートに行った陸のことを考えていた遼介は自分がしばらく恋愛をしていないことを思っていた。

  • 7月
  • 19
  • 2007
22:43

第213話 二択

その日、プロデューサの浅井はグラビアアイドルのリオナとホテルにいた。
次のドラマに自分を使って欲しいというリオナ。しかし、スポンサー筋は桜井千秋を押していた。
プロダクションに力がある小泉彩名も有力でリオナは不利な立場にいた。
しかし、千秋がスキャンダルを起こせば逆転もありうる。リオナは鋭い目で笑った。

ロミオではトイレ掃除当番の陸が掃除に励んでいた。声をかけた遼介に千秋とデートすることになったと報告する陸。
遼介は一緒に喜び、彼女は今が一番大事な時期だからあまり目立ったことはしないようにとアドバイスをする。

そしてその日も瑠美子が来た。いつもどおりに瑠美子を褒め称える薫と雅樹。そして陸も瑠美子を赤面させるほどの甘いせりふを吐いていた。
イイ男になったと陸をほめる瑠美子。遼介も好きな女ができると成長するんだなと陸のことをそっと応援する。
瑠美子はメモを取り出し、三人に電話番号を書くように命じる。番号を交換させてもらえると喜ぶ三人。
しかし瑠美子は「番号教えてもらうのはアタシだけ、電話は私からかかってくるのを待ってなさいな」と意外なことを言い出す。
瑠美子の真意を測りかねる三人だが、それぞれに電話番号を買いて渡した。
その日の瑠美子の代金はツケにしてと言われた。その分は全部指名者を決めたときにその人の売り上げにしてあげるというのだ。
瑠美子が去った後、電話が来るのは自分だと言い合う薫と雅樹。陸に電話が来ることは絶対にないと高圧的な態度だ。

週末。千秋とのデートのために身支度をする陸。そこに電話が入った。
電話の主は瑠美子だった。「今日ちょっと食事に付き合ってくれないかしら・・・」

  • 7月
  • 4
  • 2007
20:01

第212話 再来店

千秋がロミオにやってきた。
指名を受けた遼介は陸をヘルプにつけることにする。
千秋の大ファンである陸は感動のあまり握手した手を握ったままぼーっとしてしまう。
そこに先日大金を落としていった瑠美子がやってきた。
薫、雅樹とともに席に着く陸。遼介と千秋に励まさせれて元気を取り戻した陸は先日とは打って変わって積極的な態度で瑠美子に話しかける。

千秋は遼介に今の仕事の状況を話し出す。言い寄ってくるプロデューサーのことを相談したいと思っていた千秋だが「ちょっとキモくて・・」と言う言葉を聞いた遼介は「ダメだよ、仕事している人をそんな風に言っちゃ」と指摘してしまう。
さらに「頑張れば道は開ける」と言われた千秋はカチンときてしまい「まるで私が頑張っていないみたいな言い方ね!」と言って席を立ってしまう。

ちょうど店を出ようとした瑠美子と一緒に店を出た千秋。それを見た陸は何があったのか心配する。
遼介は陸に千秋を送るように頼んだ。陸は千秋を捕まえて話を聞く。
遼介に配慮が足りなかったことを詫びる陸。それでも暗い表情が消えない千秋に陸は今度遊園地に行こうと誘う。
千秋はそれをOKして連絡のためにメルアドを交換する。

しかし、その光景を沖縄で一緒に仕事したグラドル仲間に見られてしまう。

  • 6月
  • 23
  • 2007
21:12

第211話 上客

瑠美子という太そうな客につけられた薫、雅樹、陸。
薫と雅樹は彼女の名前やバッグをほめて話を盛り上げる。
飲み物を聞かれて「とりあえずゴールド持ってきて」と事も無げに言う瑠美子をなんとしても自分の客にしようと考える三人。
陸も二人に負けじと話を切り出そうとするが、うっかり「おいくつなんですか」と聞いてしまい留美子を怒らせてしまう。
あわてて頭を下げる陸。
「お許しください。どんなことでもしますから」と言う陸に留美子は「じゃあアンタ・・・私と寝られる?」と質問を投げかける。
薫と雅樹は即座に「喜んでお相手させていただきます」と答えるが、陸は「枕」に抵抗を感じて黙り込んでしまった。

その時、店長が席にやってきた。指名のホストは決まったか尋ねにきたのだ。
瑠美子は一ヶ月だけこの三人を指名したいと言う。一人に決めるまで三人とも指名する。もちろん指名料は三人分払うという申し出に店長はOKする。
その財力に遼介も驚くが、彼女の常識はずれの遊び方が少し気にかかっていた。
閉店後、薫と雅樹に邪魔をするなと怒鳴られて落ち込む陸。あとでやってきた遼介に「その場に流されて調子のいいことを言うだけじゃ本当の客はできない」とアドバイスされる。
こんなことで遼介のようになれるのか・・・空を見上げた陸は千秋の姿を思い浮かべていた。

当の千秋は撮影を終えて家に帰ってきていた。プロデューサの誘いが意味することは察していた。
一体どうすればいいのか・・・疲れた千秋は遼介に会いたいと強く思う。

  • 6月
  • 15
  • 2007
18:41

第210話 二人の若者

テレビ撮影を終えた千秋にプロデューサーの浅井が声をかける。
「東京に戻ったらウチに遊びに来ない?映画監督の友達とか紹介するから」
その申し出を何とか交わしてロケバスに戻る千秋。メイク担当の女性から浅井の悪いうわさを聞かされる。

歌舞伎町では陸というホストが遼介に声をかけられていた。
千秋のことが気になるという陸。さらに陸は自分より後に入ってきた翼が遼介と互角に勝負したことについて自分は食っていくのが精一杯なのに自身をなくしてしまうと遼介に相談する。
「がんばれば道は開ける。陸は可愛い顔しているからマダムキラーになれるかもな」と陸を励ます遼介。
おまけに千秋が来たときにヘルプにつけてやるといわれた陸は元気を取り戻して走っていった。

今日も入り口脇に並ぶ陸。そこに入ってきた客は豪華な宝石を身にまとった年配の女性だった。
若い子を3人ぐらいつけてほしいという客に店長は薫、雅樹、そして陸を着かせる。

(ひとこと)もう突っ込む気力もなくなりそうなマダム・・・○木○子ですな。

  • 6月
  • 7
  • 2007
21:34

夜王 2007/6/21

カテゴリ : 倉科遼を読む- 連載 - 夜王

第209話 新幹線の女

若いホストたちが雑誌のグラビアを見て盛り上がっていた。通りかかった遼介はグラビアに出ている桜井千秋というアイドルが以前新幹線で会った櫻井千夏だと気づく。
ロミオでは、元翼派のホストたちも一本立ちを目指してがんばり始めていた。
そこにさっき話題になっていた桜井千秋が来店して来た。
千秋の指名はもちろん的場遼介だった。
千秋は新幹線で「迷っているなら豊胸手術はやめたほうがいい」とアドバイスしてくれた遼介にお礼を言う。
理解あるマネージャーとともに仕事に励んだ千秋は美乳グラドルとして名をはせ、たちまち人気者になっていた。

店を出る千秋に遼介は「俺で力になれることは何でもするから」と言葉をかける。
はっとした千秋だが、なんでもないように去って行った。

海岸で撮影をする千秋。プロデューサーの浅井はそんな千秋を好色そうな目で見ていた。

(ひとこと)千夏ちゃん、再登場ですね!きっとリクエストが多かったんでしょう。
こうなったら例のクリスマス家出女子高生も出してほしいなぁ

  • 6月
  • 7
  • 2007
21:24

第208話 翼の答え

バスルームから出た愛夢。そこに翼の姿はなく、一枚の手紙が残っているだけだった。
「本当の自分を取り戻したら堂々と貴方に逢いに来ます。 翼」

ロミオでは遼介の勝利を祝ってヘルプたちが祝杯を挙げていた。
彼らに頭を下げる遼介。そこに翼から電話が入る。
昼間会ったビルの屋上に向かう遼介。それを見た翼派のホストたちも遼介を追う。
翼は負けたら遼介のヘルプをやるという約束のことを言い出し、やらなければならないことがあるから一年だけ待って欲しいと頭を下げる。
遼介はヘルプの約束は翼という自尊心の強いホストと交わしたもの。石川耕三という男が何をしようと本人の自由だといって翼を許す。
きっと帰って来いという遼介。そこに翼派のホストたちも駆けつけてこれまでのことに感謝している。ずっと待っているから帰って来いと翼を励ます。

そのころ愛夢は父に電話をかけていた。素敵な男に会ったという愛夢の手には翼の手紙が握られていた。
さらに遼介にも会ったと話す愛夢。
「さすがお父さんが・・・新宿の”夜王”が認めただけの男ね」

数日後、入り口にある翼の写真がはずされるのを見ながらこれまでの事を振り返る遼介。
道の向こう側では、翼がおばあちゃんと仲良く駅に向かっていた。

  • 5月
  • 30
  • 2007
18:26

夜王 2007/6/7

カテゴリ : 倉科遼を読む- 連載 - 夜王

第207話 降り注ぐ雨

遼介と愛夢を引き止め、お婆ちゃんの元に走る翼。
二人の誕生日勝負は遼介の勝利に終わっていた。遼介もまた、愛夢と共に病院に向かっていた。
病院に着いた翼は受付に「あの人は僕の婆ちゃんだ」といって病室に飛び込んでいった。
意識を取り戻したお婆ちゃんの目に翼の姿が映る。
「僕だよ、耕三だよ婆ちゃん。」涙を流すお婆ちゃん。幸い軽症ですんだために一週間ぐらいで退院できるらしい。

祖母のことをよろしくと医師に頭を下げ、病院を出た翼。外は雨が降っていた。
この勝負のために犠牲にしてきたものの事を考えて涙を流す翼。
そこに傘を差した愛夢が現れる。すべてを思い出した愛夢は今までのことを翼にわびる。
翼は愛夢を愛したことで一生懸命生きることの喜びを知ることができたといい、最後に「ありがとう」といって愛夢に背を向ける。

そんな翼に後ろから抱きつく愛夢。
「あなただけにカッコつけられっぱなし、というわけにはいかないわ・・・」

ホテルの一室。シャワーの音。夜の街に降り注ぐ雨を見つめながら翼は何かを考えていた。

(ひとこと)いやっ、これはヤっちゃっていいとおもうぞ、翼!!

  • 5月
  • 14
  • 2007
20:02

第206話 もう一枚の写真

車にはねられてしまった老婆。それを目撃した亜夢はロミオに走った。
ロミオでは翼が自分の敗北を認めることができず、無様な姿をさらしてきた。
そこに愛夢がやってきて事故のことを遼介に報告する。

遼介は愛夢が持ってきた写真を受け取り、翼に近づく。事故のことを伝えた遼介だが、翼はそんなことで店を離れるわけには行かないと冷たい目で答える。
遼介だけではなく愛夢にまで悪態をつく翼。
そんな翼に遼介は「愛情は求めるのではなく、与えることで強く輝く!」と言い、写真を手渡した。
事情を話して店を出ようとする遼介。その横で翼はボロボロになった写真を見つめていた。

おばあちゃんと耕三の二人で取った写真。「婆ちゃんを楽にさせてやる」と言っていたあの日。
そして、自分を見て「翼さん」と呼んだ婆ちゃん。

店を出ようとする遼介と愛夢を引き止めて翼は言った。「俺が行く!」

  • 4月
  • 30
  • 2007
16:53

第205話 最後の客

誕生日対決は遼介の圧勝で終わろうとしていた。客の質の差がここに来て現れてきたのだ。
ラスト20分を切ったとき、ロミオに一人の女性が現れた。

それは石川耕三を探していた老婆だった。どうしてもこの目で確かめたいという彼女は翼を指名して席に着く。
どこから来たのかという源太の問いに彼女はぽつりぽつりと語り始める。
東北の田舎だから雪かきが大変なこと。その雪が積もった庭を何度も眺めること。それは孫から手紙が着たのではないか、郵便配達の人が足跡をつけているのではないかと待っていること。
そして50万円の入った袋を渡し、なにかお酒を飲ませて欲しいという。
翼はその金でゴールドを頼み「その注文、有り難く頂戴します」と言う。
ボトルの口もあけずに「仕事、がんばってください」と頭を下げて彼女は帰っていった。

老婆は遼介に「あの人は孫とは別人だ」といって店を出る。
彼女にはわかっていた。翼が耕三であることを。孫が選んだ生き方だからと涙を流す彼女を心臓の痛みが襲う。
そのとき、一台の車が倒れた彼女に向かって走ってきた・・・

  • 4月
  • 30
  • 2007
16:42

第204話 祝福されし男

翼と遼介の誕生日対決は佳境に入った。現在翼が500万のリード。
しかしオーナーは「金額などで二人の差は見えはしない」と言い切る。

店は満席になり、それぞれの客が待ち席で待っていた。翼は源太に命じ、客を早く帰らせようとするが彼女は早く帰れとは何事だと怒ってしまう。
しかも、それを聞いた待ち席の客と言い争いになってしまい険悪なムードが漂う。

遼介派の客も待ち席で待機していたが、そこにやってきた麻美がその客の何人かを連れてカラオケにいってくれた。
他の客たちも外で時間をつぶすから携帯に連絡を入れてほしいと笑顔で店を出る。

翼の客たちの怒りは収まることを知らず今日は帰るといって出て行ってしまった。残された客たちはこれで翼を独り占めできると上機嫌。これでは売り上げが上がらなくなってしまう。

まったく対照的な双方の客たち。遼介の客たちはそれぞれ譲り合って仲良く席が空くのを待っている。
これがオーナーの言う「客の違い」だった。
翼の客である女たちは翼が欲しいためにロミオに来ている。必ずしも翼の勝利に貢献したいためではない。
しかし遼介の客は一丸となって遼介をナンバーワンの座に押し上げている。人間と人間の深いつながりがそこにはあった。

焦って店のドアを開けた翼。そこには遼介の客が押し寄せていた。その中の一人、高橋が翼に言う。
「兄ちゃん、アンタを祝ってくれるのは女の子だけだろ。でも遼介は歌舞伎町に祝われているようにみえるなあ」

そして店は遼介の客で埋め尽くされ、ついに売り上げで逆転することになった。

  • 4月
  • 16
  • 2007
14:53

第203話 圧倒

整形で耕三は翼に変身した。その顔と黒服の経験を生かして翼はホストの世界に入ってきた。
己を磨き、遼介を倒すためにここまでやってきた翼。
その成果がこの誕生日対決に現れていた。次々とやってくる翼の客。売り上げはついに6000万円を突破した。

その時、遼介に電話が入った。電話の主はエトランゼの愛夢だった。
愛夢はお婆ちゃんと一緒にいるから出てきて欲しいと言う。
老婆は心臓が悪かったらしく道ばたにうずくまっていた。苦しい身体を起こして耕三の行方を尋ねる老婆。
遼介は翼が耕三であることを告白する。
そして耕三は元エトランゼの黒服であることを聞いた愛夢は自分に言い寄ってきた黒服、石川耕三のことを思い出した。
遼介は老婆と愛夢に耕三のことは任せて欲しいと告げてロミオに戻った。

修は愛夢を店に連れてくるように言っていたが遼介は一人で帰ってきた。
翼との売り上げの差は500万円にのぼっていた。

  • 4月
  • 10
  • 2007
18:55

第202話 翼の決心

愛夢を守りたい。そう決意した耕三は黒服の仕事を真剣にこなしていった。
いつしか彼はキャストに頼られる黒服として成長していた。
ある日耕三は愛夢に自分の思いを告げる。

いつか送迎するときに「キャバクラで働くのは大変だ」と言っていましたね。
愛夢さんを苦しみから解放するにはどうすればいいか考えていました。
愛夢さんのために貯金しました。僕と一緒になって欲しいんです。

しかし、愛夢は耕三にそんなことを言ったことなど覚えていなかった。
耕三の思いを笑い飛ばした愛夢は誰か好きな男がいるのかと詰め寄る耕三に
気になる男はいる。ロミオの遼介だ。と言う。

あなたがロミオに入って彼からナンバーワンの座を奪うような男になったら興味がわくかもしれない。
そういって愛夢は去っていった。
しかし、あきらめ切れなかった耕三は何度も愛夢にアプローチを繰り返していた。
そのことは店に知られることになり、愛夢に近づくなと釘を刺されてしまう。

愛夢の言う遼介という男はどんなやつなのか。
ロミオの入り口で遼介を見かけた耕三は自分もホストになって遼介を倒すことを決意する。
そして「耕三」は、整形手術を受け「翼」に変身した・・・

  • 4月
  • 10
  • 2007
17:59

第201話 因縁

売り上げ対決最終日。ともに誕生日の二人。
開店からしばらくは翼の客が多かった。しかし、エリカなど遼介の客も少しずつ来店して、売り上げの金額は緊迫していた。

なんとしても遼介に勝たねばならない。翼の脳裏にエトランゼで働いていたころの自分が思い出される。
上客に酒をかけてしまい、激怒させてしまった耕三(翼)。それをとりなしてくれたのが愛夢であった。
失敗して落ち込んでいる耕三を励ましてくれた愛夢に答えるためにもがんばって働いていた。
ある日、酔った愛夢を車で送る途中、仕事の大変さを教えられた耕三は、愛夢を守るという強い使命感を抱く。

そんな耕三に何があったのか、何が彼を「翼」に変えたのか?

  • 3月
  • 24
  • 2007
15:57

第200話 決戦開始

最終日がやってきた。現在の売り上げは翼が400万ほどリードしている。
遼介は翼に「あのお婆ちゃんだけには真実を話すんだ」と告げる。
余裕の態度を見せている遼介が気に入らない翼は派のホストに対しても厳しい言葉をぶつける。

そして開店。店には二人の客が次々にやってきては高価なプレゼントを渡していった。
遼の客である瞳も高級な時計等が入ったセットを遼介に渡す。
翼はユキという客にペンダントをもらっていた。
ユキは奮発してドンペリピンクを入れようとするが、翼はピンドンではなくてゴールドを入れるように言う。
そこまでのお金は持っていないと言うユキに翼は
「ペンダントを売ってくるんだ。その金で高い酒を入れろ。僕のためを思うならプレゼントよりも売り上げに貢献してくれ」と言って立ち去ってしまう。

負けるわけにはいかない。翼の脳裏にエトランゼで這いつくばる耕三の姿が浮かぶ。

  • 3月
  • 17
  • 2007
21:05

第199話 決戦の朝

翼と遼介の売り上げ対決最終日がやってきた。
身支度を整えた遼介は開店前に翼を呼び出す。
「お前がなぜそれほど俺との勝負にこだわるのか、決着が付く前に聞いておきたくてな」
しかし翼は勝負の前に話すつもりはないと答える。
「お前の気持ちはわかる。しかし・・・」と切り出す遼介に激昂する翼。
「あなたは人を愛して死にたいと思ったことがありますか?僕は死んだんです。愛を勝ち取るためなら何でもやる・・・」と不思議な言葉を残して去る翼。

夜の歌舞伎町では今日も老婆が孫を探して歩いていた。
心当たりができたという遼介に頭を下げる老婆。
その頃翼は老婆と耕三の写真を破り捨て、悲しい瞳で呟いていた「アンタが探している人間は死んだんだ・・・」

店に入ってきた翼は源太たち翼派のホストにピリピリした態度を見せる。
少し遅れて入ってきた遼介。

ついに歌舞伎町の歴史に名を残す大勝負、ロミオ二大ホストによる「誕生日対決」が始まった。

(ひとこと)聖也との勝負も「歴史に名を残す大勝負」だったはずだが?

  • 3月
  • 11
  • 2007
18:38

第198話 翼の過去

翼の快進撃に調子付く翼派のホストたち。遼介派のホストに挑発されてもひるむことはなくなっていた。
しかし源太は先日の翼の姿を思い浮かべ、何かが起こるような予感がしていた。

老婆は今日も孫を探していた。エトランゼの前で亜夢に声をかけられる。
老婆は亜夢に孫のことを語る。
両親が離婚し、彼を引き取った母親も病気でなくなり、彼女が母親代わりとなって育ててきた。
母がいない寂しさやお金がないつらさを堪えて祖母を思いやる少年だった耕三は、高校を卒業して東京に働きに出た。
しかし、しばらくすると連絡が取れなくなった。電話をしても出ない。そこで探しにきたのだ。

話し込む二人の姿を見た遼介が声をかける。
自分も周りの人に聞いてみるという亜夢に頭を下げる老婆の手から耕三の写真が落ちた。
拾おうとする彼女の前に白い靴が現れた。

そこには翼が冷たい目で立っていた。
手伝ってほしいと言う亜夢の言葉を無視する翼に「冷たいのね」と言う亜夢。
突然翼は落ちていた写真を踏みつけ「冷たいのはどっちだ!!」と叫んで去っていった。

翼の声を聞いた老婆は驚いた表情でつぶやく「コウちゃん?」

  • 3月
  • 7
  • 2007
18:23

第197話 写真と翼

エトランゼの店長は写真の男を知っていた。以前この店で黒服をやっていた石川耕三と言う男。探していた男に間違いなかった。
男は一年前に突然店を辞め、消息は知れないという。

店では源太が翼に詰め寄られていた。
「この写真はアンタが貼ったのか?いつも店に最後までいるのはお前だ!!」
昨日は早く帰って翼派のみんなで飲んだじゃないかと答える源太。
そうだったと手を離した翼はブツブツとつぶやきながら考え込む。
あの時は遼介と卓也が最後まで残っていたと源太に教えられた翼はこのことをきつく口止めして去っていった。

遼介は石川耕三と言う名前をどこかで聞いたような気がしていた。そこに翼が現れる。
あの夜、泥酔した女が翼のことを石川耕三クンと呼んでいた。それに気づいた遼介は翼に写真を見せ、この男を知らないかとたずねる。
翼は冷たい表情で写真を見つめ、写真を破り捨てて去っていった。

翼が石川耕三なのか?

(ひとこと)でっかくなっちゃった○○を抱きかかえ「・・・どうしたというんだ、翼」って!!
絶対狙っているとしか思えない。
でもあのギャグは裸踊りよりは面白いと思う。

  • 2月
  • 26
  • 2007
19:54

第196話 写真の男

老婆からもらった写真を店に貼る遼介。
そのころ翼をはじめとする派のホストたちはバーで酒を飲んでいた。
もともとは遼介派だった源太たちも、翼派が遼介派に勝ったあかつきには修や卓也のように幹部として活躍できるという考えにたどり着き緊張感を覚える。
翼はそんな彼らに頭を下げ、もう少し力を貸してくれるようにお願いする。

ロミオに財布を取りに来た翼は遼介が貼った写真を見て驚き、怒りに震え写真を破り取る。

キャバクラ「エトランゼ」の前では先日の老婆が黒服に門前払いを食らって立ち往生していた。
通りかかった遼介は自分の連れとして老婆を店に入れる。
指名された愛夢に写真を見せるが、見かけたことがあるような気がする程度ではっきりとは思い出せなかった。わかる人はいないかと食い下がる遼介に愛夢は店長を呼ぶことにする。

店長の武田に写真を見せたところ「知ってますよ、この男!」

  • 2月
  • 18
  • 2007
19:04

第195話 写真

酔った女に声をかけられた翼を見た遼介は自分が翼の過去について何も知らないことに気付く。
その夜、遼介は亜夢を訪ねた。彼女を家に送りながら遼介は翼の過去について訪ねる。しかし亜夢は全く面識がないと答える。

歌舞伎町、一人の老婆が写真を持って人を探していた。疲れ果てて座り込んだ彼女に遼介が声をかける。
孫を捜しているという彼女から写真をもらい、知り合いに聞いてみると約束する遼介。
写真の中には平凡な顔立ちの少年が写っていた…

  • 2月
  • 8
  • 2007
19:45

第194話 翼の過去

ホストの誕生日は客を呼ぶことができる大事なイベント日。ホストは自分の誕生日を好きな日に設定できる。おそらく翼は遼介と同じ誕生日を選ぶことで自分の力量を見せようとしていると修は考える。
遼介は修や卓也と共に積極的に客に連絡を取り店に来てもらうように呼びかける。

もちろん翼も自分の客に最終日の来店をお願いする。ところが話の途中でしつこく翼の過去を聞こうとする客に大声で怒鳴りつけてしまう。
閉店後、名物となった翼一派のアフター。大勢の女性を連れて歌舞伎町を練り歩き「歌舞伎町の若き夜王」と呼ばれるようになっていた。

そんな翼に酒に酔った女が声をかける。
「あなた石川耕三君よね?」
とたんに顔色が変わる翼。女は連れの友人に止められてそのまま去っていったが翼の気分は優れないままだった。

なぜ過去を隠すのか?なぜ自分に対抗するのか?翼のなぞは深まるばかりである。

  • 2月
  • 3
  • 2007
18:45

第193話 誕生日

再びロミオに現れた亜夢。遼介に近況を聞くが結局自分のスタイルを曲げることができなかった遼介に失望してしまう。
自分のスタイルを変えられないのならば自分の住む世界のシステムを変えればよい。それができるなら‥と、亜夢はほのかな期待を抱く。

そこに翼が現れる。売り上げ勝負はまだ続いている。亜夢に泣きついて助けてもらうのかと挑発する翼にそんなことはしないと宣言する亜夢。
亜夢のプライドの高さを知っている翼の先制攻撃だった。

結局その日の売り上げも翼が上回っていた。15日を終えて二人の売り上げの差はほとんどなくなっていた。
勢いづく翼への対抗手段を考えている遼介派たち。修が「最終日は遼介の誕生日。去年と同じ売り上げを記録すれば翼に勝つことができる」と提案する。
しかしそこにやってきた翼の発言に全員声を失う。

「その日は僕も誕生日なんですよ」

  • 1月
  • 27
  • 2007
05:39

第192話 意地

翼の綾乃に対する態度にたまらず声を掛けた遼介。
修達が見守る中、遼介は綾乃の売り掛けを自分に回すように言う。

それを一笑に付す翼。「派のホスト達はあなたに失望している。このままロミオを辞めるのか」と。
しかし遼介は「店は辞めても男を辞めることはできない」と突っぱねる。

失望の色を隠せない修たちに遼介はこんなダメな人間だからこそ、みんなの支えが必要だ。
これからも力を貸して欲しいと頭を下げる。
卓也の説得もあり、修は改めて遼介に力を貸すことにする。

店に活気が戻ってきたその時、亜夢がロミオに現れた。

(ひとこと)こういうことは店の裏や外でやって欲しいのですがね^^

  • 1月
  • 20
  • 2007
19:28

第191話 修の想い

このまま綾乃に関わるならば遼介派を抜ける。修にそういわれた遼介は彼のためにもしっかりしなければと考える。
その翌日、綾乃が翼を尋ねてきた。これまでのことに礼を言う綾乃。しかし翼は「そんなことよりいつ金を持ってくるのか。持ってくるまではお礼は受け取れない」と冷たく言い放つ。
騒然とする店内。たまらず何か言いたそうな遼介を修はとめる。
「翼はホストとして間違ったことは言っていない。お前がしゃしゃり出ることはおせっかいだ。」

その瞬間、遼介の脳裏に加納麗美の言葉がよみがえる。
「ホストとして、すべての女性を幸せにしてあげて。」

修の制止を振り切り、遼介は翼を呼び止めた。

  • 1月
  • 7
  • 2007
20:27

第190話 遼介の苦悩

自分のポリシーに反して客の希望にこたえることができなかった遼介は翌日もふさぎ込んでいた。
そんな遼介を修と卓也は元気付ける。
しかし、翼派の客の盛り上がりはすごいものだった。

店を出た翼を綾乃という女が待っていた。翼に150万の売り掛けがあるため、店で会うわけにはいかないのだ。
売り掛けを払うまでは会いに来るなとすげない態度の翼。
涙ぐむ綾乃を見かけた遼介は彼女に事情を聞くことにする。
綾乃は翼に会いたいがために留学費用の200万をつぎ込み、さらに150万の売り掛けを作ってしまったのだ。そのために田舎に帰って売り掛けを返すつもりだ。

楽しかったと一言伝えてほしいという綾乃に遼介は自分で伝えるべきだと言って別れる。
そして遼介は翼に売り掛けをどうにかさせようと新宿の街を走る。
そんな遼介に修は猛反対する。

「金をどう使うかは客の自由。ロミオの客全員がお前の客というわけではない。翼のトラブルまで抱え込むというのなら俺は遼介派を抜ける!」

(ひとこと)遼介はナンバーワンに向いてないよなー
いま翼と競っている理由も「派閥の長として派のホストのために」だからね。

  • 12月
  • 22
  • 2006
16:36

第189話 機転

翼の顔を殴ってしまった拓也。美木谷は激怒して二度とロミオには来ないと言い放つ。
しかし、翼は笑顔で立ち上がり、先ほどもらったミキタニ化粧品のファンデーションで殴られたアザの部分を消してみせる。
騒ぎに驚いていた客に向かいファンデーションの良さをアピールする翼。店内は翼のパフォーマンスで盛り上がった。

機嫌を直し翼を褒めちぎる美木谷は遼介にこれから自分の席に翼を付けるように命令する。
焦る遼介派のホスト。このままでは自分たちの立場がない。修は引き留めようと説得するが、美木谷は聞き入れてくれない。
彼女の願いならばかなえてあげたい。しかしそれでは派のホストの信用を失ってしまう。
悩む遼介の脳裏に亜夢の言葉が浮かぶ。「毒を飲め」と。

遼介は「翼がこの席に着くのは今回限りにさせてもらう」と、彼女の言葉を拒否した。
美木谷は機嫌を損ねる、連れの客たちは自分たちが翼を指名しようという。
なんとかその場は収まったが、この勝負は圧倒的に翼の勝ちであった。

  • 12月
  • 15
  • 2006
04:47

第188話 挑発

新製品の話題で盛り上がる美木谷の席。
そこで翼はことあるごとに拓也を挑発してくる。
耐えきれずに翼につかみかかる拓也。それを見た美木谷は外でやれと一喝する。
遼介と二人は頭を下げ、その場は収まった。

遼介に何度も助けられた拓也はここで挑発に乗ってはいけないと自重する。
しかし、翼が北村美紀を「売春婦」とののしったことに爆発し、翼の顔を殴ってしまう。

  • 12月
  • 9
  • 2006
20:30

第187話 大事な客

ロミオではちょっとした問題が起きていた。遼介の客が金曜日に団体予約を入れてきたが、その日は翼の客などで埋まっており、とても席を空けられないのだ。
事情を聞いた翼は自分の席を譲る代わりにその客である美木谷洋子の席にヘルプとして座らせて欲しいと願い出る。
美木谷はミキタニ化粧品の社長で遼介は加納麗美の紹介で客になった女性だ。
先ほどまで口論を闘わせていた拓也は反対するが、遼介は翼の申し出をうけることにする。

そして当日。美木谷に挨拶をする翼に割り込むように入ってきた拓也。
二人の間に火花が飛び散る…