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倉科遼を読む- 連載 - 銭夜叉 】の記事
  • 3月
  • 2
  • 2007
02:02

最終話 終戦、そして…

紅葉台スパリゾート本社に乗り込んできた桜子。
自信満々の表情の桜子に理沙は「あなたがTOBを仕掛けてきてもこちらがより高い買付価格を提示すれば株主はこちらに売るはず」と強気な態度を示す。
実際、この会社の株主の上位はほとんどが金融機関だ。

しかし、株主名簿の二番目にある「日文信託銀行」名義になっている株の実質的な持ち主は桜子の師匠大内であった。桜子は三年かけて大内に日文信託銀行を通して株を買い続けていたのだ。
さらに、40%ある浮動株のほとんどを桜子の協力者達が買い占めていた。
織田や業田、そしてインターネットでつながった日本全国のソープ嬢達が長い時間をかけて株を買い集めていたのだ。

株の世界とはいえ、目先の利益より人間関係を優先させるものの力。この戦いは始まった時点で勝負が決まっていたのだ。
焦る新條社長は田頭代議士に連絡を取りこの買収劇を中止させようとする。
しかし、田頭の事務所は贈収賄容疑で東京地検の捜査が入っていた。告発したのは民自党の東山代議士。これは選挙資金を作ってくれた桜子への恩返しと言うより田頭を失脚させたいという私利私欲のためだがそれでも強力なバックアップになっていた。

追いつめられた理沙は桜子に負けを認めるぐらいなら死んだ方がましだと屋上へ駆けていった。
それを追った康一は理沙を引き留め「スパリゾートが無くなっても僕と人生をやり直せばいいじゃないか」と説得する。
「幼い頃から桜子が妬ましくてたまらなかった。あなたに勝ちたくてお金やモノで力を持とうとした…」
そんな理沙を許して欲しいと頭を下げる康一。理沙と共にその場にひざまづき許しを請う。

そこで桜子は紅葉台スパリゾートの大株主として提案する。
「紅葉台スパリゾートはこれまで通り新條家に…いいえ田頭康一氏と理沙夫婦に経営をやってもらいます。ただし、「紅葉閣」だけは買い戻させてください。」
全てを奪おうとすれば可能だ。しかしそれをやれば今度は私が恨まれる。そして二人の子の代まで…
恨みは恨みしか生まない。その連鎖は断たねばならないのだ。

桜子の復讐の戦いは終わった。

そして二年後。桜子を応援した業田、織田、大内が紅葉閣を訪れた。
桜子は相場の世界から足を洗い旅館の女将さんになっていた。
元ホストの一輝こと北嶋和紀と共に赤ちゃんを抱いて三人を迎える桜子の姿が見えた…。

(ひとこと)めでたし、めでたし。

  • 2月
  • 18
  • 2007
23:36

第23話 株式公開買付

桜子と幸代は生まれ育った町を歩いていた。桜子がこの町を出て4年。町の風景は大きく変わっていた。
現在町の観光は「紅葉台ホテル」のスパリゾートで成り立っている。毎日全国各地から何十台ものバスがやってくる。
桜子の実家「紅葉閣」は、文化財級の建物であるため取り壊されることはなく、細々と営業を続けている。
桜子は、父親の紅葉閣を乗っ取った田頭と新條への復讐を果たすためにこの町へ戻ってきた。

紅葉神社で復讐成就のお祈りをする桜子。そこに田頭康一が声をかけてきた。
昔みたいに仲良くやりたいという康一に桜子は「優しいだけじゃ女は守れない。」と言い、新條理沙に戦いを仕掛けることを宣言する。
紅葉台スパリゾート本社では、社長秘書となった新條理沙が株価のチェックをしていた。
桜子は必ずウチに戦いを仕掛けてくる。そのために絶えずチェックを欠かさないようにしていた。

そこへ康一から電話が入り、桜子の言葉が理沙の耳にはいる。
翌日、新聞が紅葉台スパリゾートに対するTOBを報じた。相手は株主に名を連ねている投資ファンド。
状況を分析し、買い占めは不可能と判断する理沙。
そこに突然、投資ファンドの関係者が社長に会いたいとやってくる。
現れたのは大町桜子だった。


次号、最終回!!

(ひとこと)銭ネタってのは3巻で終わらせるのがちょうどいいのでしょうかね^^

  • 1月
  • 27
  • 2007
15:55

第22話 父の墓にて

ニシザワ紡績の仕手戦から3年。F県新條家の紅葉台スパリゾートは東証一部にも上場して商売繁盛だった。
すべては桜子の実家、紅葉閣の乗っ取りが成功したためだ。
新條理沙は父である社長の秘書として働いていた。将来は安泰と笑い会う新條と田所代議士だが、理沙はこの町に桜子がやっていることを予測していた。

東京では桜子がソープを辞めることを決意していた。これまでの仕手戦で出資者やネットワークの信頼を得て新條・田所への復讐銭を始めるためである。
ソープ嬢としての最後の客は社長の織田だった。織田は桜子に礼を言い、お前はすべてのソープ嬢の希望の星だと勇気づける。

4年ぶりの故郷。桜子はまず父の墓に向かった。
お墓には花が添えられきれいに掃除してあった。一体誰が?そう思う桜子に呼びかけたのは幸代であった。
幸代さんのためにも紅葉閣を再建してみせる。新條家のスパリゾートを買収してやると固く誓う桜子だった。

  • 1月
  • 16
  • 2007
02:09

第21話 泣く者笑う者

ニシザワ紡績の株は兜町の話題になっていた。
伝説の相場師大内義剛が絡んでいるという噂は町中を駆け回り、さらに提灯がついて値が跳ね上がった。

噂を流したのは仕手本尊の桜子本人だった。
大内とこの仕手戦の最終目標について話し合うが、元々の目標額をさらに上回る50億まで行けるという大内に対して、桜子は本来の目標額である20億で手じまいすると宣言する。
今回の仕手戦はあくまで東山代議士の選挙資金作り。欲を掻かず、目標を達成したら手じまいするのが鉄則だと桜子は考えていた。
バブル期に欲を掻きすぎた大内は同じ失敗を繰り返そうとした自分を恥じ、己をコントロールできる桜子の才能を改めて評価する。

ニシザワ紡績を買っていた理沙はこれで桜子に勝てると有頂天になっていたが、突然の株価の下落の知らせを受ける。
桜子への意地もあり、田中教授のアドバイスを拒否した理沙だが、株価はさらに下落を続け、大損をしてしまう。
理沙に見切りを付けた田中の最後の情報は「この仕手戦の本尊は大内ではなく大町桜子」だった。
強烈な敗北感に襲われる理沙。

一方、一輝に情報を教えてもらった星野奈帆というソープ嬢は借金が減ったと感謝のメールを一輝に送ってきた。
同じ風俗で働く人間として、少しでも力になれたことを喜ぶ桜子。
早々と手じまいしたため、桜子の手元に大きな金は残らなかったが「信頼」という大きな財産を手に入れることができた。

(ひとこと)えーと、予告に「迫る最終決戦」って書いてあるんですけど^^
この物語自体も早めに手じまいされちゃうのかな??

  • 1月
  • 6
  • 2007
14:54

第20話 お化け相場

桜子が仕掛ける仕手戦が始まった。
大内と織田は寿司屋で彼女を見守ることを話し合う。
彼女が仕掛けていると知らず、理沙もニシザワ紡績を買い始めた。

しかし、仕手戦を成功させるためには資金が足りない。大内に相談して証券担保金融を紹介してもらうことにする。
神楽坂でモグリの金融屋と会う桜子。ウチは審査は甘いが取り立ては厳しいと脅しをかけられるが「命を代償としても仕方ありません!」と啖呵を切り、見事融資を取り付けることに成功する。

借りた6億を使って一気に買い上がったためニシザワ紡績の株はお化け相場となった。

(ひとこと)知識がないので株ネタは難しいです~

  • 12月
  • 15
  • 2006
21:02

第19話 決戦開始

桜子の「金を抱えたまま死ぬのか!」という言葉に胸を打たれた師田ら三人は桜子がこの仕手戦にどんな覚悟で臨むのかを確かめたうえで結論を出すことにする。

この相場に勝って何をしたいのか。君の信念を聞かせて欲しいと言われた桜子は自分の生い立ちを話し、自分の命を預けると裸で頭を下げる。
師田だけではなく隣で聞いていた宮田、小滝も桜子の思いの強さに対して一人一億計三億を出資することを約束する。

家に帰り、ことの顛末を一輝に話す桜子。一輝はこの仕手戦の情報をブログで知り合った女性に教えてもいいかと尋ねる。苦しい生活を強いられている風俗嬢が多いことを知っている桜子は一輝の申し出にOKを出す。

そして仕手戦はスタートした。ニシザワ紡績の株の動きを選挙が近づいたための政界がらみの仕手戦と見た理沙は仕手の本尊が桜子だと知らずこの株を買い出した。

(ひとこと)出ました「裸で土下座」!「銭華」でもやってたのでいつかやると思っていましたが。
それにしても桜子さん、危なすぎます。見ず知らずの人に情報を流すなんてシロート目にもやっちゃいけないと思うのですが…

  • 11月
  • 9
  • 2006
19:50

第17話 仕手本尊

台風の夜、一輝の部屋に遊びに来た桜子は自らの復讐について話す。
一輝は復讐を終えたあと桜子が燃え尽きるのではないかと心配するが、桜子は復讐に失敗して自分が死ぬこともあるためそんなことは考えられないと語る。
ソファーで寄り添う二人。高ぶる気持ちを抑えることはできずついに二人は結ばれる。

翌日、業田に呼び出されて高級ホテルに来た桜子。
業田は東山代議士の選挙資金10億を作るように桜子に頼む。
大きな仕事を頼まれた桜子は大内に相談する。他人の仕手戦に便乗して作れる額ではないこの勝負を桜子は自分が仕手の本尊になって稼ぐことにする。

  • 10月
  • 28
  • 2006
06:22

第16話 相場界の噂

神子谷製作所の仕手戦で一億稼いだ桜子のうわさは兜町であっという間に広がった。
しかし一億という金は相場の世界ではたいした額ではない。明らかに意図的に噂を流した人物が居る。

噂を流したのは大内であった。大内は桜子を「伝説の相場師」に仕立て上げ出資者を募るという考えであった。

桜子は手持ちの一億を安定株に振り分けて投資し、次の機会を待った。
ある日一輝から呼び出しを受けた桜子。遊園地でごく普通のデートを楽しむ二人であったが話題はどうしても株の話になってしまう。

一方業田は東山代議士に呼ばれ神楽坂の割烹にいた。選挙が近い。10億の金がいると言われた業田は桜子の出番が来たことを知る。

(みどころ)毎度おなじみ、民自党でございます。いつものパターンで行くと一輝の今後が気になるのですが…

  • 10月
  • 28
  • 2006
06:19

「ぜにやしゃ」別冊漫画ゴラク連載。
毎週第2,第4水曜日発売 日本文芸社。

原作:倉科遼 作画:内山まもる

自宅の旅館とライバル会社と代議士につぶされた桜子は復讐のために風俗につとめることになる。