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  • 8月
  • 5
  • 2007
16:13

第22話 配役決定

長い会議を終えて事務所から出てきた講師陣たち。すでに朝日が昇りかけていた。
ようやく決まった「ロミオとジュリエット」の配役。このミュージカルが愛人形’sの少女たちの命運を握っているのだ。

そして、ミュージカルのキャスティング発表会がマスコミを読んで行われた。
下馬評では人気投票1位の三田村順子はジュリエット役で決まりだと言われていた。
ロミオ役と予想される柚木エリも話題になっていた。
彼らの前に幹本が現れた。キャスティングの発表にマスコミも少女たちも静まりかえる。
まずは主役の二人以外のキャスティングが発表されていった。そして残ったのは、
人気投票一位の三田村順子、二位の櫻井悠里、四位の柏木エリ、そして八位の愛梨だった。

ここまで来たらジュリエット役をやりたい。神に祈る気持ちで配役の発表を待つ愛梨。
そして幹本の口から配役が発表された。
「ロミオ役は柚木エリと三田村順子!」
驚くマスコミの面々。順子もまたこの配役に驚いていた。
ジュリエット役は櫻井悠里と愛梨。幹本はこれが現時点での講師陣の評価であり、不満を持つ者は今回の演技で我々が間違っていたと思わせるくらいの演技をして欲しいと締めくくった。
報道陣に囲まれる愛梨を見つめて嫉妬の炎を燃え上がらせる順子。
彼女は愛梨のマネージャーである影山が幹本に横やりを入れて愛梨をジュリエット役にさせたのだと考える。
「私はトップにいなきゃ私じゃない!愛梨を降板させるんだ。どんな手を使ってでも・・・!」

帰り際、エリに声をかけられた愛梨は一緒にお茶を飲むことになった。
二人とも順子の表情には気がついていた。ひとしきり話し込んだ後にエリは自分たちが組んで演じあうだろうと言い、ロミオらしい表情で「よろしく、僕のジュリエット!」と握手をする。
同じ頃、順子はもう一人のジュリエット、櫻井悠里と話していた。
おそらく自分と順子が組むだろうと予想している悠里は順子と仲良くしておきたいと近づいていたのだ。
しかし順子は「アタシと同格にでもなったつもり!?」とつかみかかり、悠里に対しても高圧的な態度を取る。

なおも「やる以上は柚木・愛梨組には負けたくない」と言う悠里を仲間にすることにした順子は愛梨とエリを潰すのを手伝うように持ちかける。

  • 7月
  • 19
  • 2007
16:33

第21話 ロミオとジュリエット

30人に絞られた愛人形’s。これからは15人ずつ2組に分かれてミュージカルなどで実際の演技力を磨いていく。
第一回目のミュージカルの演目は「ロミオとジュリエット」に決定した。
誰もがヒロインのジュリエットは三田村順子が演じると思っていた。そしてロミオ役は誰がやるのかと囁いていたところ、一人のショートカットの少女が「私がやるわ!」と前に出てきた。
彼女は順子の前にひざまづき、ロミオの演技をやってのけた。
幹本にロミオ役をやらせて欲しいと頼む彼女。自分はアイドルだけを目指しているわけではない。芸能界全体で注目を浴びるために、男役であろうともやってみたいと語る。
彼女の名前は柚木エリ。背が高く、顔立ちがきりりとしている彼女はオタク系の支持は集められていないなかったが、タレントとしてのスケール感はメンバー中一番と言っていい。人気投票でも4位になっていた。
個人的に彼女を支持する幹本だが、その場は主催者側の審査にしたいと明言を避けた。

更衣室では順子の実力が話題になっていた。周りの少女たちはスタートからゴールまでトップは三田村順子で決まりだと嘆いていたが、エリはそんなことはないと考えていた。
彼女はすでに完成されている。これから追い上げる娘が必ずいるはず。
自分もその一人になりたいと考えるエリは愛梨の成長にも注目していた。

帰り道、ゆかりや真奈美はどうせ自分たちは端役だとぼやいていた。しかし愛梨は「せっかく30人の中に残れたというのに努力しなかったらもったいないよ」と遊びに行く誘いを断り本屋に向かった。
ロミオとジュリエットに関する本やDVDを買ってきた愛梨は部屋で演技の練習を始めた。

そして週末。ミュージカルの配役を決める会議が開かれた。
まずはロミオ役とジュリエット役を二人ずつ決めなくてはならない。ロミオ役の一人には柚木エリが選ばれた。
ジュリエット役の一人には三田村順子を推す声が多かったが、演技担当の岩本がそれに異を唱えた。
順子はソツがないが、その分魅力に欠ける。岩本は17歳にしては大人びたところを見せる順子には男性経験があるだろうと考え、ジュリエットの清純なイメージに合わないという意見を出した。
それでは誰が適役かと聞かれた岩本は愛理の名前を出す。

その日の会議は夜遅くまでかかった。

  • 7月
  • 12
  • 2007
22:12

第20話 サヨナラ

「愛人形’S」劇場では今日も演技の稽古が観客の前で行われていた。
千夏とともにコミカルな演技で笑いを誘う愛梨。柳葉との交際で吹っ切れた演技ができるようになっていたのだ。
そのせいもあって愛梨はアンケートでも9位にはいるほどになっていた。

その日のレッスン修了後、幹本からこれからのスケジュールについての説明があった。
基礎レッスンを終えた彼女たちの半年の成果を披露すべく、今後は実際の演劇やミュージカルで各自の力を見ていただこうと思っている。
そして、ミュージカルの配役は人気投票と講師の意見を参考に決めて、グループを二つに分けて公演する。
ミュージカルに出演できるのはそれぞれ15人ずつの計30人。その30人に入れなかった娘は「愛人形’s」から去ってもらうことになる。

突然の足切り宣言にとまどう彼女たち。帰り道、愛梨と千夏は仲良しのゆかりと真奈美とともに足切りのことを話していた。
ゆかりと真奈美は30位ギリギリの順位で足切りの可能性がある。ランキング上位の愛梨や千夏の励ましも逆効果になってしまった。
落ち着きを取り戻した二人は、あきらめたらそこで終わりだと思い直し、愛梨たちとともにカラオケボックスに繰り出した。
青森出身の千夏が歌う「津軽海峡冬景色」にみんなは大盛り上がり。
明るくて元気な千夏の姿はみんなにも元気を分け与えていた

しかし、翌週になってから千夏はレッスンを休んでいた。体調を崩したと聞いた愛梨たちは心配になって千夏のアパートを訪ねてみることにする。
チャイムを押しても千夏は出てこなかった。不安な思いで階段を下りた三人の前に千夏がボーイフレンドと現れた。

三人の顔を見た千夏は言いにくそうに真実を語り出した。
千夏は愛人形’sを休んでいるのではなくて辞めてしまっていた。
青森時代からの彼氏、工藤良平との間に子供ができてしまったのだ。
みんなのアイドルじゃなくて良平のためだけのアイドルになる道を選んだ千夏。
事務局からの頼みで体調不良から脱退と言うことにしたのだった。

青森に帰って結婚するという千夏との別れ。そして愛梨たちは30人の中に選ばれてさらなるアイドルへの道を歩んでいく。

(ひとこと)いやー、休んでるってところでオチが読めちゃいましたね。時事ネタ?

  • 6月
  • 17
  • 2007
05:20

第19話 演技と恋

神楽坂の料亭の一室。愛梨は初めて高級料亭に落ち着かない様子で座っていた。
そこに高城龍二が入ってきた。柳葉から事情を聞いた高城はこの店で愛梨と話すことにしたのだ。

高城は愛梨の顔をじっと見つめて母に似ていると言う。そして「残念だが、俺は君の父親じゃない」と言って母とのことを話し始めた。
二人はあるドラマの撮影で知り合った。高城はまだ無名の役者で、母のさゆりもアイドルから女優への転向がうまくいかずもがいていた時期だった。
さゆりと交際していたのは25年前。その後2年ほどで分かれて彼女とは会っていないという。
現在18歳の愛梨の父親ではあり得ないことは明白だった。

残念な気持ちとほっとした気持ちが混じった思いの愛梨。愛梨は高城に母と別れた理由を聞く。
高城にいくつかの仕事が舞い込んでくるようになり連ドラの主役の声もかかるようになった頃、さゆりはヌードやベッドシーンの仕事ばかりこなしていた。
プロダクションとの関係もあってこの路線で生きていくことを決意したさゆりは自分との関係が公になったら高城の役者人生のマイナスになると考えて自分から高城の元を去っていった。
その時、さゆりを引き留めなかったことに頭を下げる高城。愛梨は高城の選択も母の行動も正しいことだったと彼を許す。

さらに愛梨は芸能界の先輩である高城に演技のことについて相談する。
高城は母の演技について語り出す。さゆりも最初は思ったような演技ができなくて悩んでいた。
しかし、高城と別れてポルノ映画に出るようになると見違えるような演技をするようになっていった。
女の情念、哀しみ、懊悩そして喜びを見事に演じられる役者になっていた。
それはきっといろいろな人間と付き合って傷つけたり傷つけられたりするうちに人間としての幅が出てきたのだろうと高城は言う。
そして演技力を磨く一番の近道は恋をすることだとアドバイスする。
しかし問題は相手がいないということだと笑う愛梨に「相手ならいるだろう」と、部屋の外にいる人物に声をかける。
そこには高城を紹介した柳葉が立っていた。二人のことが気になって店の外をうろついていたら女将に見つかって店に通されたそうだ。
自分を磨く意味でも柳葉と付き合ってみてはどうだと提案する高城。こうして二人は付き合い始めることになった。

  • 6月
  • 3
  • 2007
16:28

第18話 約束

覚醒剤を所持して自動車事故を起こした泰典のニュースは瞬く間に広がった。
母親である女優河野多恵子は記者会見を開き、息子の更正のために芸能界を引退することを表明する。
泰典との関係が表に出ないように副社長に注意される順子。彼女は冷たい顔で携帯を手にして泰典のアドレスを消去した。

警察で取り調べを受けている泰典は相変わらず悪態を付いていた。
覚醒剤の出所を話さない泰典に刑事は仲間たちをかばっていると考えて
「金のなくなったお前に酔ってくる友達なんぞいる訳がない!お前にはこれから本当の孤独が待ってるんだよ!」ときつい言葉を投げる。
その言葉通り、泰典の元に面会にくる仲間は一人もいなかった。刑事の言葉を思い出して留置所で暴れる泰典。そこへ看守が面会の人が来たと告げる。

面会に来たのは愛梨だった。驚いた泰典は自分の正体を知った上でなぜ面会に来たのか尋ねる。
愛梨は母が家にいなくて寂しそうだった泰典の気持ちがわかるから励ましたかったと答える。
お人好しにもほどがあると笑い出す泰典。そして二人の男にレイプされようとしたときに自分が助けに来たのは仕組まれたことだったと真実を告げる。
ショックを受ける愛梨だが、自分にはいい思い出しかないから感謝しているとまっすぐに彼を見つめて答える。
愛梨の性格に惹かれていた泰典は真実を知ってもなお自分を許そうとする心に感動する。

泰典はアイドルの卵である愛梨を守るため二度と来るなと告げ、愛人形’sのチャンピオンになって欲しい。更正してきっと会いに来ると約束する。
愛梨が去って一人涙を流す泰典。母のため、愛梨のために更正すると心に誓うのだった。

その夜、六本木では柳葉圭介が高城龍二を誘って酒を飲んでいた。
柳葉は高城に片桐さゆりの話をする。その娘が高城に会いたがっていると聞いた高城は過剰な反応を示す。

  • 5月
  • 14
  • 2007
16:26

第17話 事故

柳葉がベテラン俳優高城龍二と共演する。
高城は以前愛理の母片桐さゆりと交際していたことがある男だ。
愛梨は高城にあって母との関係を聞いてみたい、そして自分の父なのか聞いてみたいと考える。

高城と会うためには柳葉に連絡先を聞くしかない。しかし、柳葉とも連絡を取ることができない愛梨は意を決して順子に柳葉の連絡先を教えてほしいと聞くことにした。
泰典のことで頭がいっぱいだと思っていた愛梨が柳葉のことを聞いてきた。驚いた順子は愛梨の頼みを断ろうとする。そこに、柳葉本人がやってきた。彼は今日も愛梨の姿を見に来ていたのだ。
彼は話があるという愛梨をドライブにつきあってくれたら話すと言って連れて行ってしまった。

柳葉は愛梨をお台場に連れて行くことにする。道中、柳葉は愛梨に
「好きだから気にとめるんだ。一目惚れした。気がついたら俺の心の中にはいつもキミがいた。」と告白する。
お台場で観覧車に乗り、海岸を散歩する二人。ソフトクリームを手にした二人は椅子に腰掛ける。
愛梨は柳葉に母のことを話し出す。
話を聞いた柳葉は高城の連絡先を教え、愛梨の父親探しに協力することにする。

そのころ、泰典の部屋に順子がやってきた。愛梨が柳葉に手を出してきた。さっさと強姦しないからこんなことになると酔って泰典に詰め寄る。
それを聞いた泰典は今夜愛梨を呼び出して強姦することにする。
車を飛ばす泰典。そこに白バイがやってきた。スピードを上げ逃げようとする泰典だが、運転を誤りガードレールに激突してしまう。

翌朝の新聞に泰典の事故が報じられていた。さらに車内から覚醒剤が見つかったらしい。
記事を読んだ愛梨は激しく動揺する。

  • 4月
  • 16
  • 2007
15:37

第15話 愁い

柳葉圭介に主演ドラマの話が舞い込んできた。最初の撮影はニューヨークで行われることになる。
ニューヨークに行けば愛梨に会えなくなる。それに感づいた順子は愛梨に彼氏が出来たと柳葉に告げ口する。
愛梨より私と付き合った方が良いという順子だが、柳葉はそれに取り合わずエレベータに乗ってしまった。

愛梨は泰典に家まで送ってもらっていた。愛梨をそっと抱きしめる泰典。そのままキスをしようとするが愛梨はそれを拒否して帰って行った。
家に戻ってきた愛梨は影山達の話を聞いてしまう。それは愛梨の父親についてのことだった。

翌日、愛人形’s劇場では一ヶ月目のアンケート結果が張り出されていった。
一位は順子。千夏は八位に入っていた。愛梨の順位は25位だった。
講師控え室では予想より順位が低かった愛梨のことが話題になっていた。
秋元はその原因を正確に見抜いていた。
愛梨にはどこか暗い影がある。それはアイドルが観客に見せてはならないものであった。

その日のレッスンは演技であった。講師の岩本は台風が去って海水浴に行けることになった喜びを表現して欲しいと課題を出す。
次々に課題をこなす少女達。しかし愛梨はこれまで心から喜んだことがなかった。どう演技すればよいのか。愛梨はとまどっていた。

  • 4月
  • 7
  • 2007
05:42

第14話 父親

ある日のレッスン修了後、愛梨の携帯に泰典からメールが入った。
影山達には千夏と買い物に行くといった愛梨だが、彼らにはお見通しだった。

そして日曜日、泰典と二人で遊園地に来た愛梨はたくさんの乗り物に乗ってご機嫌だった。
ソフトクリームを食べながら愛梨は泰典に子供の頃の話をする。
母と二人暮らしでお金がなかったから大きな遊園地に行くのは初めてだと言うこと、
母の病気がひどくなったので高校を中退して働きだしたこと、
年をごまかしてメイドキャバクラで働いていたこと、
最初はメイドカフェだと思って面接に行ったが店長に頼まれて働き始めたこと、
みんな自分を娘か妹のように思ってくれて、お客さんとデートの経験もないこと。
泰典は愛梨の話に驚きつつも本当に処女ならやりがいが出てきたと暗い笑みを浮かべる。

一方、赤坂のエアライズでは社長が息子から衝撃の事実を聞かされていた。
愛梨は片桐さゆりの娘である。父親を捜すことを条件に芸能界入りを許してもらったらしい。
三田村順子の最大のライバルになるであろう愛梨の出生の秘密が分かればいざというときの武器になる。
それを聞いた社長は愛梨の父である可能性があるのは
映画監督 神台寺真
俳優 高城龍二
脚本家 野本秀樹
の三人の名を挙げた。

そして愛梨は、席を離れた泰典が帰ってこないのを心配していた。
泰典はトイレで覚醒剤を打ちながら愛梨を陥れる計画を練っていた。

  • 3月
  • 22
  • 2007
03:44

第13話 恋の始まり

泰典は愛人形’Sプロジェクトのプロデューサ、幹本のインタビューをテレビで見ていた。
順子と並んで人気がある愛梨。彼女のどこにそんな魅力があるのか疑問に思っているところに電話が入った。
電話の相手は愛梨を拉致した男達だった。泰典は彼女をラブホテルに連れ込むように指示する。

愛梨をベッドに置いた男達は彼女を輪姦しようと服を脱がす。
目覚めた愛梨は自分の姿を見て悲鳴を上げて逃げようとする。
そこに泰典が入ってきて男達を倒して愛理を連れて逃げ出した。
全てが泰典の芝居だとは知らずにお礼を言う愛梨。泰典は愛梨を自分に惚れさせてから裏切る作戦に出ていたのだ。

銀座では影山がエアライズの二代目と酒を飲んでいた。
影山は愛梨の父親について尋ねる。
「愛梨の本名は”小田桐愛梨”。そして母親は”小田桐弘子”、芸名は”片桐さゆり”。エアライズプロダクションの草創期に身体を張って金を作ってくれた恩人だ。そして愛梨は母を妊娠させて捨てた男、自分の父を探すために上京したんです。」

泰典に送ってもらった愛梨は改めてお礼を言う。泰典は愛梨をデートに誘う。
何も知らない愛梨の中に泰典への恋心が芽生えていった…

(ひとこと)こ、これは桜子・一輝パターンか??

  • 3月
  • 1
  • 2007
23:38

第12話 拉致

愛梨のブログを見つめる泰典。
「あの女がもっとファンをつかむ前に愛人形’sから消して欲しい!」と順子は頼み込む。
順子は三田村病院という大病院の娘。泰典は河野多恵子という大女優の息子。二人は中学の頃からのワルグループの一員だった。
現在麻薬でつかまって自宅謹慎中の泰典は友達を使って愛梨を沈めると約束。
「おふくろといい順子といい、女優ってのは表の顔と裏の顔が全然違いやがる。この愛梨もそんな女なのかな…」

翌日のレッスン。泰典は会場で踊る愛梨と順子を見つめていた。
順子はわざと愛梨とぶつかり転んでみせる。昨日の愛梨と同じように観客の同情を引いたのだ。

レッスン修了後、愛梨と千夏は珈琲を飲みながら話していた。自分とエアライズとの関係を話した愛梨。
千夏はこれからも嫌がらせが続くのではないかと愛梨を心配する。

そして帰り道。愛梨は突然車から出てきた男達に拉致されてしまう。

  • 2月
  • 18
  • 2007
19:10

第11話 レッスン開始

愛人形’sプロジェクトレッスン初日。柳葉は秋葉原の劇場で先着200名の入場券を求めて並んでいた。
劇場内では発声練習が行われていた。会場の観客は熱気を帯びた目で愛梨達を見つめている。

ボイストレーナーの先生が順子、千夏、愛梨の名前を呼び、前に出させた。そこで腹筋をやらされる三人。
順子と千夏は見事こなしたが、愛梨は失格だと言われる。
先生は「あなた音感は悪くないけどまるで腹式呼吸ができていないわ。体力作りをしなさい」と言い、さらに20回の腹筋を言いつける。

早くも脱落かと見下す順子をよそに、観客達が愛梨を応援し始めた。一緒に回数を数えて愛梨を励ましだしたのだ。
ファンは完璧な娘よりノロマなカメに感情移入する。この瞬間、愛梨は会場中のファンの心をつかんだ。

レッスン修了後、柳葉は愛理を訪ねるためスタッフに声をかける。それに気付いた順子。
柳葉は愛梨に拾った合格証を渡し、食事に誘う。
強い嫉妬を抱いた順子は翌日男友達を訪ねる。
邪魔者を消して欲しい。その女の名前は…愛梨。

  • 1月
  • 27
  • 2007
15:38

第10話 夜空の誓い

愛人形’sプロジェクトの合格者発表が行われた。
千夏、順子、そして愛梨は見事合格を果たして愛人形’sの一員となることができた。
落ちてしまった茜は落選の理由が納得いかないと幹本にくってかかったが「我々が求めているのは完成度の高い娘ではなく『萌え』の要素を持った光り輝く原石だ。あなた方は他のオーディションに受かるだけの完成度を持っている。これにメゲずに自分の信じた道を行って欲しい」となだめる。

翌日、秋葉原でのレッスンに遅刻しそうになった愛梨。あわてて走る彼女がぶつかった相手はお忍びでフィギュアを探しに来ていたエアライズの俳優柳葉圭介だった。
愛梨が落とした愛人形’sの合格証を見つけた圭介は彼女が同じ事務所の順子と同じユニットのメンバーであることを知る。

(ひとこと)「きゃー遅刻しちゃう~」ドンッ「あ…ごめんなさい」「ドキッ」
あ~~~~ベタベタのアマアマだよ~~~ゴラクに少女漫画が!!

  • 1月
  • 16
  • 2007
01:58

第9話 最終選考

愛人形’sプロジェクトの最終選考が始まった。
幹本が示したテーマは「私」だった。歌、踊りなど自分の好きな方法で「私」を表現するというものだ。
会場で愛梨と知り合った千夏という少女は、歌を歌うつもりだが自信がないと落ち込む。
そんな千夏に「自信がないなら辞退すればいい」とくってかかる少女がいた。
飯島プロダクションの小泉茜だった。茜はダンスで自分を表現し他の少女を圧倒した。
エアライズの三田村順子もずば抜けた演技を見せて会場を沸かせた。

そしていよいよ愛梨の番。
上京初日のように歌い、踊る愛梨。「蜘蛛の糸」で地獄の演技を見せた順子に対して、天の岩戸の伝説を思わせる愛梨。
驚く審査員やライバル達の心など知らずに愛梨はただ、踊り続けていた。

  • 1月
  • 6
  • 2007
14:48

第8話 ライバル
幹本による愛人形’sプロジェクトの発表が行われた。

アイドルの卵を集めてレッスン風景をファンに公開する。そのファンのアンケートによってたった一人のアイドルを生み出すというプロジェクト。
一流の講師陣と秋葉原に作られたスタジオ。前代未聞のシステムが反響を呼び、プロジェクトの問い合わせが殺到している。
愛梨のブログにも参加して欲しいというメールがじゃんじゃん来ている。

一ヶ月後、オーディションにやってきた愛梨は他のコンテストで優勝した娘などに囲まれて少し自信を失う。
そこに、エアライズ清純派美少女コンテストグランプリの三田村順子が入ってくる。
母を捨てたエアライズへの思い。愛梨は彼女にだけは負けたくないと闘志を燃やす。

  • 12月
  • 15
  • 2006
03:42

第7話 愛人形's

佃島にマンションを借りた愛梨の姿は早速「愛梨の部屋」ブログに掲載された。
数日後にはアイドル好きのファンが少しずつ増え、順調に人気を確保していた。

夜。愛梨の売り出し方について話し合う影山と坂本。そこに一人の男が現れた。
幹本康志。80年代にアイドルグループ「ニャンニャン子CLUB」をプロデュースして一世を風靡した男だ。

幹本はこれからのアイドルの姿について語る。
80年代は素人。
90年代は「セイハロー娘」のように完成度の高いグループ。
そしてこれからは「ファンが育てるアイドル」で行こうと。

ファンがみんなで「愛人形(アイドール)」を作る。
そのグループ名は「愛人形's」に決定した。

その話を聞いたエアライズではコンテスト優勝者の三田村順子を呼び出し、愛人形'sプロジェクトに参加させることにした。

(ひとこと)ニャンニャン子CLUBにセイハロー娘ですか~。「女帝」には「イブニング娘」が出ていましたね~。ひねってないなー。
それにしても幹本さんのモデルは明らかに秋元康氏なのですが、いいのでしょうか?
彼、自分が手をかけたアイドルと結婚しちゃいましたよ。

  • 11月
  • 24
  • 2006
04:16

第6話 投稿キング

影山は愛梨たちを連れて秋葉原へやってきた。
ネットアイドルデビューのために必要な人材を探し求めて。

サイト「愛梨の部屋」を作るためには愛梨の魅力を引き出してくれるカメラマンが必要だ。しかし、いかにもプロが手を加えたような写真ではファンはつかめない。プロの技術を持った素人。
影山は投稿写真マニアの間で「投稿キング」と呼ばれる人物を探し出そうとしていた。

長髪のウィッグを着け、メイド姿に変身した愛梨が秋葉原を歩く。ただ歩く。
それだけなのに彼女の魅力に引きつけられた青年達が群がってくる。
そして、愛梨の眼前に一人の男が現れた。

「投稿キング」窪田ミツル。影山と面識があった彼は「エアライズ」がらみの仕事だと思い拒否反応を示す。大手プロダクションがらみのアイドルなど彼の対象外なのだ。
しかし、影山がエアライズを退職したこと、まだ素人の愛梨を売り出そうとしていることを聞き、窪田の反応が変わる。

そのころ、エアライズでは全く成果の出ない美少女コンテストに頭を悩ませていた。今年のグランプリ、三田村順子は何が何でもビッグアイドルにしなければならない。
たとえ影山が見つけたアイドルの原石がどれだけ大きくても潰さなくては…

(ひとこと)大手プロダクションの「美少女コンテスト」…嬢王と同じ設定ですな。
それにしても三田村順子って…順子ママ?それとも山田麗子??

  • 11月
  • 9
  • 2006
19:56

第5話 ネットアイドル

東京。仲間達からサンライズに反抗したことが障害になっていると聞かされる影山だが、彼は愛梨を既存の売り出し方ではなくネットアイドルとして売り出そうと計画する。

そのころ銀座に着いた愛梨は長髪のウィッグを着け、歩行者天国の中を歌いながら走り抜けていく。
かわいらしい彼女の姿に人々が近づいてくる。影山は彼女の周りにできた人だかりに驚き、トップアイドルになれることを確信する。

それが将来伝説のアイドルとなる愛梨の東京上陸の第一歩だった。

  • 10月
  • 28
  • 2006
05:31

「あいどーる」別冊漫画ゴラク連載。
毎週第2,第4水曜日発売。 日本文芸社。

原作:倉科遼 作画:池田文春

大手芸能プロをやめ、真のアイドルを捜す影山仁。
佐賀県のメイドキャバクラで見つけた少女、愛梨こそが真のアイドルだと思いスカウトをするが…

池田文春blog