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  • 8月
  • 5
  • 2007
21:37

第72話 求愛

携帯で三店舗の成績をチェックする亜莉沙。
四天王にさんざん金を使わせた自分がぶっちぎりで一位だと信じていた亜莉沙だが、その結果は多少意に反したものだった。
店長の尾花に電話を入れる亜莉沙。成績は一位だったものの、彩のピアニッシモと大差ない売上額。三位のプレシャスにすらダブルスコアをおさめることはできていなかった。
尾花は純利益が30パーセントを割っていることを説明する。テナント代、光熱費を含めたランニングコストがかかりすぎている。さらにボトルの原価の高さも災いしていて、数本出たところで利益薄は否めないのだ。
亜莉沙がよんだヘルプキャストを全員切ろうという尾花。そもそも彼女たちの存在はルールに触れているのだ。
しかし、亜莉沙は尾花の忠告を受け入れようとしない。さらに高圧的な態度で何とかしなければクビだと言って電話を切った。
尾花は長谷川の影に隠れていたが、ナンバースリーと言われた男。彼はこのチャンスをものにするべく、亜莉沙を少しこらしめることにした。

50人分のお礼状を書き終えた彩の元に長谷川からこの三日間の報告が入った。力及ばずありさに一位を奪われたことを詫びる長谷川だが、彩は売り上げなど気にしていなかった。
さらに、経費の切り詰めに頭を悩ます長谷川にキャストの給料を上げてやれという彩。長谷川は一抹の不安を覚える。

オウガ・バトル4日目。レジェンドのUVRには今日も四天王が亜莉沙を射止めるべく高い酒を入れあっていた。競争は好きだと言ってのけるジロー。彼は亜莉沙にも同じ匂いを感じていた。目的のためには鬼にもなれる亜莉沙の匂いを。
プレシャスでは閉店後のレッスンに静香が息を切らしていた。さすがに長い間の積み重ねがあるダンサー系のキャストたちにはかなわない。それでも静香はレッスンに時間を割いていた。ショーが主体のプレシャスを成功させるために。
体をほぐすためにサウナに言った静香はピアニッシモでの同期、蘭に偶然会う。
西崎にスカウトされた日のことを語り合う二人。蘭はそのころの静香の気持ちを知っていた。
静香は西崎のことが好きでピアニッシモに入ったのだ。今は彩とかぶってるから・・と気持ちを抑えているが、そう何度も女として負けられないという思いが静香を突き動かす。
嬢王になって社長に振り向いてもらいたい。静香もまた、鬼になることを覚悟していた。

事務所で眠り込んでしまった長谷川にそっと上着を書ける彩。無理しないでほしいという彩に長谷川は、無理してでも勝たなきゃいけないときがあると反論する。
そして、もっと客を呼んでほしい。時には色仕掛けをしてでもと彩に告げる。
長谷川も彩には無理な話だとわかっていた。彼女は男を知らない。だから軽い嘘のひとつもつけないのだ。
そう思って自分だけ泥をかぶって彩を甘やかしてしまったのは自分の間違いかもしれない。
非情なことを言うが、裏表のない西崎の姿を見ていた長谷川は、自分も彩に正直になるべきだと考える。
彩のことを大事に思っている自分が・・・長谷川も彩のために鬼になろうとする。

三日間の売り上げに驚く真沙奈泉美。しかし西崎はこの金は幸せの証などではなく、醜い欲望の固まりだという。
そして、いさかいを起こすのも終わらせるのも誰でもなく経営者というゲームの達人の仕事だとつぶやく。

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