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2007年07月31日

破天荒 2007/8/2号

第41話 仲間(とも)よ

「ナイト東京」で少しずつ指名客を掴んでいった武。
新しい話題を常に仕入れ、客の好みやその時の姿なども逐一メモしていきダンスも上達していった。
しかし、まだまだ関根などの上位のホストには追いついていない。

行き詰まりを感じる武の元に「ナイト宮益」の譲二たちが訪ねてきた。
酒とつまみを持参して部屋で酒を飲むことになった武たち。
譲二は武の部屋に積み重ねられた新聞やノートを見てその大変さを感じ取る。
他のホストに近況を聞かれた武は正直に今の状況を話す。
大きな派閥があるのかと聞かれて小さなグループがいくつもあるだけだと応えた武。
それに反応した譲二は「ひとりでやってるなら上位に食い込めなくて当たり前なんじゃねえのか?」と意見を述べる。
確かに関根も「グループスタイルに慣れろ」と言っていた。関根たちに追いつこうとして周りが見えなくなっていた自分に気づいた武は、これからどうすればよいのかがわかったようだ。

それから武は他のホストを観察して共に戦う仲間を探し始めた。
ふと目に付いた席では浩二というホストが客を笑わせて楽しませていた。
武は考える「自分にないウリを持っている人を集めれば良いんだ!」
その日の営業終了後、早速武は浩二に声をかけた。自分より売り上げがあるホストから頭を下げられた浩二は彼と一緒にやっていくことを決めた。
それからも武は自分とは違う個性の仲間を集めた。
筋骨隆々な肉体がウリの堅作、
物知りなインテリ系の明、
気配りが得意な真一。
皆、売り上げランクは最低だったが一芸だけは持っていた。

この五人で武は最大の賭に出る。

んなアホな!! 2007/8/7号

第3話 思惑

四月。渋谷のよしもと∞ホールではNSCの入学式が行われていた。
500人を超える生徒の前で演説する中井校長。竜馬と虎之助は別々の席で同じように闘志を燃やしていた。
会場を出た虎之助に大声で竜馬が話しかけてきた。
「お前とワシは運命の糸で結ばれた相方やないかぁっ」と屈託無く笑う竜馬の勢いに推されがちな虎之助。
なるべくなら関わり合いたくないと思っている虎之助だがいつの間にか彼のペースに乗せられてしまう。
街を歩きながら竜馬は言う。
「ワシらはもうコンビを決定しとる。これは他のヤツらより一歩も二歩もリードしとるってことぜよ」
バカなヤツだと思っていた竜馬の口から出た言葉に虎之助も納得する。
全てにおいて対照的な竜馬とのコンビも考えておいて良い。いざとなったら解消すればいいと考えた虎之助はとりあえず竜馬との関係をキープすることにした。

竜馬はこれからのことを話し合おうと言い、虎之助のアパートに強引に乗り込んだ。
門前仲町のアパートは築年数は古いが日当たりも良く、家賃も安い。
竜馬は一通り部屋を見渡してこう言った。
「ワシもここに住むぜよっ」

目が点になる虎之助。入学金で持ち金を使い切ってしまった竜馬は相方の虎之助に断りもなく話を進めていった。
「家賃光熱費の半分は入れる。この生活もいつかワシらの漫才のネタになる日がゼッタイ来るきに!!」
またしても竜馬の鋭い言葉に反論できない虎之助。

結局、バイトの時間の都合で部屋にいる時間帯も別だと言うことでしぶしぶ承知することになった。
強引でバカだが時に理にかなったことを言う竜馬に虎之助は興味を持ち始めていた。
一方竜馬は夜警のバイトをしながらほくそ笑む。
頭が良さそうだが所詮良い子ちゃんタイプの虎之助に目をつけた竜馬はまんまと同居を決めてやったと言い、お笑いの世界じゃ所詮男前はただの引き立て役だと笑う。
彼もまた、虎之助を本当の相方が決まるまでのキープだと考えていたのだった。

そしていよいよNSCでのレッスンが始まる。

(ひとこと)虎之助がバイトしている居酒屋の名前「笑民(わらたみ)」ですね。
きっと系列店の「SWAN」にメガネでOL風のキャバクラ嬢がいるんでしょう^^

艶恋師 2007/7/31号

其の42 織田の哀しみ

四十八手の性技を見せてやると豪語した菊之助を笑う織田。
菊之助は暴力的なセックスしか知らぬ織田にその神髄を見せてやるべく三番手の彩をベッドに招く。
瞬く間に失神した彩を見てさらに焦りを募らせる織田。しかし、相手の女性は痛がるだけで全く感じていない。
さらに菊之助は残りの二人を同時に呼び、幻の体位金の鯱や得意技のきぬたで絶頂に導く。

勝敗は決した。残された女たちも菊之助に群がっていく。
冷たい視線で織田を見下ろすソープ嬢たち。気落ちした織田は涙ながらに絶叫する。
「俺は極度の・・・遅漏なんだあーっ」

ただイキたい一心でソープ巡りを続けていた織田。彼は女性の前に出ると緊張してしまいどうしても射精できないのだ。
緊張してイケないと思われるのが嫌でそれを女のせいにしていたらいつしか店側が彼を腫れ物に触るような対応をしだしたというわけだ。
手持ちの百万を菊之助に渡す織田。菊之助はそれを傷ついた女性たちの治療費のために使うことにする。
織田は恥を忍んで自分がどうすればよいか教えを乞う。

菊之助は織田には愛が足りないと指摘して、たとえ風俗嬢でも愛する気持ちを持って接すれば女性の態度も対応も変わるとアドバイスする。
次に来たときにもお相手するとほほえむ彼女たち。織田は頭を下げて店を出て行った。
結局無駄となった永久無料招待券が宙に舞う。
菊之助は同じ男として彼の苦しみがわかると思いつつ街を後にした。

柳都物語 2007/8/10号

第9話 泰造の昔語り

御国のために働きたいと出馬を決めた泰造だが、支持を受けた前進党は大政翼賛会系の政党だったのがまずかったのかあえなく落選してしまった。
生来の負けず嫌いだった泰造は、もう一度立候補すべく政治についてさらなる勉強を始めた。
そして自分の考え方に最も近い民力党の推薦を取り付けて再度立候補したのだ。
都心部は他の候補者に票固めされていると考えた泰造は過疎の雪深い農村部を重点的に回った。
そこで自分の考えを話してわかってもらおうと努力を重ねた。
泰造の打ち出す考えは太平洋側優先の政治ではなくて日本海側発展のための政治だった。
発展が遅れた日本海側を盛り上げるべく双方を結ぶ幹線道路を造ることを公約として村の青年団立ちに熱く語る泰造。
「日本に表も裏もない」という言葉がそれら青年たちの心を掴み、なんとか三位で当選することができた。
そして初登院の後、地元に挨拶に帰ったときに雅代に出会ったのだ。
「また会いたいと願っていた」その言葉にほほを赤らめる雅代。

昼になり、泰造は雅代を自分の実家に招いた。
子連れの女が家に上がり込むことに抵抗を感じて遠慮がちになる雅代。
周一におっぱいをあげながら隣室の泰造に話しかける。
立派な家だという雅代に泰造は会社が軌道に乗ったらまず親に家を建ててやろうと思っていたと話す。
雅代は泰造の背中を見ながら彼の純な心に心が安らいでいた。

柳都物語 2007/8/3号

第8話 泰造の郷里

陽光の下、田園を走る一台のバス。
周一を抱いた雅代は泰造と共にバスに揺られていた。
目的地である北里村をへんぴなところだと淋しそうに言う泰造。
実際、この村でバスを降りたのも雅代たちだけだった。

自分の生まれ故郷である北里村を見下ろしながら泰造は自分の生い立ちを語った。
北里村の貧乏な百姓の家に生まれた泰造は家族を養うために尋常高等小学校を出てすぐに働きだした。
県の土木工事の仕事に就き、その仕事に熱中した泰造は十五歳の時に一念発起して東京に出てきた。
しかし、建築関係の夜学を卒業すると同時に”赤紙”が来て戦争にかり出された。
満州で結核を患い除隊されたために太平洋戦争には行けなかった。
泰造は死んでいった戦友に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになり、その分御国にできることを精一杯やろうと建築事務所を興した。

順調に仕事を続ける泰造は大口の取引先の紹介で見合い結婚をした。
長男が生まれたが病死。その後、真知子という一人娘に恵まれた。
娘が生まれた翌年、戦争が終わった。
敗戦国になりアメリカに占領されたが、もう殺し合わなくてすむという安堵感を心底感じた。
東京は焼け野原になったが、奇跡的に泰造の会社は残っていた。これを天からの使命だと感じた泰造は国の復興に努めるべく仕事に没頭した。
そしてある日、知り合いの政治家から国政選挙に出てみないかと持ちかけられたのだ。

雅代は自分の反省を語る泰造の言葉に一生懸命耳を傾けていた。

(ひとこと)うーん、一人娘の真知子さんというと・・・あの方でしょうかね。

2007年07月19日

夜王 2007/8/2号

第215話 激励

デートから帰ってきた陸。千秋の遼介を思う言葉に陸は落ち込んでいた。
テレビではさっきまで一緒にいた千秋の笑顔が写っていた。どうしても耐えられなくなった陸はある決意をする。

薫と雅樹に休日に何をしていたか聞かれた陸は「アイドルとデートしていた」と答えるが、うそをつくんじゃないと笑われてしまう。さらに、彼らは何をしていたか教えてはくれず、陸は瑠美子と会っていたのかと不安に感じる。

控え室で遼介と会った陸は思い切って自分の言いたいことをぶつけてみる。
千秋は遼介のことが好きだ遼介も彼女がいないなら付き合っちゃえばいい。
しかし遼介は彼女は妹みたいなもんだから付き合うというのは考えられないという。
さらに「本当に欲しいものから目をそらしていたら一生後悔するぞ。惚れた女なら自分の力で奪ってみろ!」と陸を激励する。

テレビ局の控え室にいた千秋に浅井が声をかけた。次の収録の演技指導をする浅井は隙を見て千秋の唇を奪う。
慌てて浅井を突き飛ばす千秋に「次のドラマに出たくないのか」と圧力をかける浅井。
あまりのしつこい誘いに千秋は部屋を飛び出し、トイレで頭を抱えていた。

(ひとこと)千秋のマネージャーの五十嵐。初めて出たときから微妙な表情ばかりが写っていたけど、どう動くつもりなのか??

夜王 2007/7/26号

第214話 遊園地デート

突然の瑠美子の誘いに慌てる陸。今日は待ちに待った千秋とのデートなのだ。
何とか言い訳をしようとする陸だが、瑠美子に電話を切られてしまう。
来週彼女が店に来たときにがんばって挽回するしかないと考え、千秋との待ち合わせ場所に急ぐ。

陸と千秋は遊園地にやってきた。日本最大級の絶叫マシン「サイクロン・コースター」に乗った怖さのあまり「あがいな、いびせえもん・・・」とつぶやいてしまう。それを陸に聞かれて「・・・私、広島もんじゃけ・・・」と恥らう千秋。
その姿に陸は胸がときめいてしまう。
次のアトラクションに誘う陸。いつしか千秋は彼の手を握ることに抵抗を感じなくなっていた。
しかし、そんな二人の姿をカメラを持った男が追っていた。

そして夕方。千秋を家まで送る陸。千秋がつぶやく
「遼介さんって、休みの日は何をしているのかなあ・・・」
所詮自分は遼介の代理なのだと落ち込む陸だが、元気を出して千秋のことを応援するといって去っていく。
一人満月を見上げてため息をつく陸。

一方遼介も同じ月を見上げていた。デートに行った陸のことを考えていた遼介は自分がしばらく恋愛をしていないことを思っていた。

夜王 2007/7/19号

第213話 二択

その日、プロデューサの浅井はグラビアアイドルのリオナとホテルにいた。
次のドラマに自分を使って欲しいというリオナ。しかし、スポンサー筋は桜井千秋を押していた。
プロダクションに力がある小泉彩名も有力でリオナは不利な立場にいた。
しかし、千秋がスキャンダルを起こせば逆転もありうる。リオナは鋭い目で笑った。

ロミオではトイレ掃除当番の陸が掃除に励んでいた。声をかけた遼介に千秋とデートすることになったと報告する陸。
遼介は一緒に喜び、彼女は今が一番大事な時期だからあまり目立ったことはしないようにとアドバイスをする。

そしてその日も瑠美子が来た。いつもどおりに瑠美子を褒め称える薫と雅樹。そして陸も瑠美子を赤面させるほどの甘いせりふを吐いていた。
イイ男になったと陸をほめる瑠美子。遼介も好きな女ができると成長するんだなと陸のことをそっと応援する。
瑠美子はメモを取り出し、三人に電話番号を書くように命じる。番号を交換させてもらえると喜ぶ三人。
しかし瑠美子は「番号教えてもらうのはアタシだけ、電話は私からかかってくるのを待ってなさいな」と意外なことを言い出す。
瑠美子の真意を測りかねる三人だが、それぞれに電話番号を買いて渡した。
その日の瑠美子の代金はツケにしてと言われた。その分は全部指名者を決めたときにその人の売り上げにしてあげるというのだ。
瑠美子が去った後、電話が来るのは自分だと言い合う薫と雅樹。陸に電話が来ることは絶対にないと高圧的な態度だ。

週末。千秋とのデートのために身支度をする陸。そこに電話が入った。
電話の主は瑠美子だった。「今日ちょっと食事に付き合ってくれないかしら・・・」

帝王 2007/7/30号

第31話 哲学

ライバル店「シャングリラ」と「ジュエル」のタイマン勝負のうわさは客達にも届いていた。
双方がかわいい女の子を入れてサービスを強化して、結局どっちも評判になったりして・・・客は冗談で言っていたが、翔はまさにそのとおりになって欲しいと願っていた。

店からの帰り道、屋台のラーメン屋に寄った翔と小川。話題は自然とシャングリラのことになっていた。
小川の目にもシャングリラの教育はなっていないと写っていた。
ごみは外に出しっぱなし。キャストの接客にしても入ってきた五人は言葉遣い、タバコの火のつけ方、水割りの作り方など随分いい加減だった。
彼女達も一つ一つ教えたらちゃんとできるようになった。すべては彼女達のせいではなく店側の責任なのだ。
一店舗のマナーの悪さは業界全体の評価を落とすことになる。翔はシャングリラがそのことに気づいてくれればいいと思っていた。

シャングリラではキャストたちにオーナーが檄を飛ばしていた。売り上げを上げろ。同伴は毎日しろという彼にキャストたちは辟易していた。
ジュエルとの対決の話はここでも伝わっており、彼女達は一ヶ月様子を見てやりにくかったら辞めればいいと話し合う。

スタート時はビジュアルでレベルが高く、ほかの店で成績を上げていたキャストを引き抜いたことでシャングリラのほうが多く客を集めた。
こうしてサバイバル戦争の火蓋は切って落とされた。

帝王 2007/7/23号

第30話 白黒

ライバル店「シャングリラ」の娘五人が「ジュエル」に移りたいといってやってきた!
その中の一人、桜という子はジュエルの若菜という子と友達でジュエルの良さを聞いて働きたいと思ったそうだ。
彼女達を雇うとシャングリラと揉めることは目に見えている。しかし彼女達は繁盛していないシャングリラよりもジュエルで働きたい、チャンスが多い店で働きたいという。
さらに、五人はすでにシャングリラを辞めてきたという。雇ってもらえないならほかの店に行くだけだという五人。
スカウトしてもなかなかキャストが集まらない今、女の子のほうからやってきたとなれば断る理由はなかった。

結局翔は彼女達を雇うことにした。そしてその話はシャングリラ側にも伝わっていた。
ミーティングで彼女達を紹介している最中にシャングリラのオーナーが乱入してきた。
引き抜きだという彼らをこれは本人達の意思だと突っぱねる翔。
キャストたちも自分達の意思だといい、シャングリラよりジュエルのほうがいいからお願いして入ったと説明した。
しかし収まりのつかないシャングリラ側。そこで翔はお互いキャバクラなのだから店同士の勝負にしようと提案する。
同じビルにキャバクラが二件。こじれた関係で後に引けなくなっている。
それならばどちらが生き残るか潰れるまでやるしかないじゃないか。
この喧嘩を買ったシャングリラ側は早速質の良いキャストをかき集めようと動き出した。

ムキになってタイマンを張るようなやり方は自分らしくない。しかし店を守るのは俺の責任だ。
決死のガチンコ勝負が始まった。

華なりと ~2007/7/25号

第10話 恵の決断

英司と恵が話しているところを見てしまった琴美と優子。
英司に話しかけることもできず、二人はその場を去った。
これから恵に会ったときどんな顔をすればいいか。どうしても不自然な態度になってしまいそうな二人にツッコミの声がかかった。
声の主は恵だった。どういうことかと聞かれた琴美は泣いているところを見てしまったと正直に話した。
恵はごまかす風でもなく「ウチがあんた達に話した片思いの人って英司さんのことや」と明るく告白した。
その頃、英司は琴菊という女性の部屋を訪ねていた。恵がきていないかと尋ねる英司に琴菊は「あの娘、そんな事してる場合ちゃうのになあ」とため息を漏らす。

恵は英司との出会いを語り始めた。恵は祇園に「入れられた」子だった。
父は会社の社長。母はエステのチェーン店を経営。裕福な家庭に育ったが、家庭はばらばらだった。
愛人のいる父にパーティなどでほとんど家にいない母。そんな家がいやでガングロメイクで渋谷で遊びまわる毎日。
そんな恵の姿を見ても両親は何も言わなかった。自分はどうでもいい人間だと思った恵はいろんな悪さをして回った。そして仲間とクスリをやろうとするところを警察に捕まり、家裁に送り込まれた。
恵を守るような両親の発言すら信じられなかった。そして案の定、学校を退学になった恵に祇園に行けと言われた。もう親の顔を見たくないと思った恵は父の知り合いである琴の家のおかあさんに預けられることになったのだ。

恵は父の知り合いである琴の家のおかあさんのことも信用していなかった。厳しくするのも父に頼まれてやっていること。誰が言うことなんか聞くもんかと反発を繰り返していた。
姉さんである琴菊がかばってくれたりしたが、それすらも自分の恥を避けてのことだと思っていた恵。
そんなある日、恵を琴菊が連れ出した。人力車に乗って京都観光をしようと誘う琴菊。
その時恵は英司に始めて会ったのだ。
「ガングロが顔白くする舞妓さんを目指すってのか!黒から白へ人生を変える・・・面白いな!」
英司の軽口に腹を立てて暴れる恵。しかし英司はいとも簡単にゆれる車を止めた。
その時彼の左腕に傷を見つけた。
腕を隠した英司は「そういう俺も昔は”クロ”側の人間だったんだ」と言う。
英司は恵に「祇園という古くからの戒律があるこの街は・・・過ちを犯した人間をちゃんと立ち直らせてくれる力があるんだ。だから恵ちゃん。逃げずに舞妓修行がんばってみな。きっとみんな、恵ちゃんを見ててくれるから。」と励ましの言葉をかけた。
希望が見えた気がした。私が一番ほしいものがここにあった。その時恵は英司に惚れてしまった。

「ウチが今祇園にいるのは英司さんと同じ空気を吸える場所にいたいって理由だけや。けど・・・もうええんや。ウチ、舞妓になるのやめるわ!」

舞姫~ディーヴァ 2007/7/27号

第29話 明日への扉

芸能界デビューの話は無くなってしまった。しかし舞達は自分達はあくまでキャバクラ嬢。自力で銀座店を成功させようと誓い合う。

そして開店。この日は今月のショーの初日だった。
そこに一人の男がやってきた。舞を指名した彼の姿を見て黒服たちは驚く。男は島貫悟志だった。
そしてショーが始まった。熱気に包まれたショーに喜ぶ観客。そしてヒップホップからバラードへと進み、フィナーレを迎えた。
最後にダンサーの名前が紹介されていった。舞の名前が呼ばれたとき、島貫は思わず立ち上がって拍手をしていた。
門馬に会った島貫は先日の非礼をわびた。そして、今日来たのは門馬が置いていったDVDを見たからだと話した。
舞達は自分が思っていたより完成度の高い踊りをしていた。歌唱力さえ磨けばすぐにデビューできる。そう言って彼女達のプロデビューを約束した。

ミーティングで芸能界デビュー決定を報告された舞達。これからはキャバクラの仕事の合間を縫っての地獄のスケジュールになる。
ユニット名は「舞姫・ディーヴァ」デビューは三ヵ月後でそれにあわせて銀座店をオープンさせる。
そして特訓の日々が始まった。同伴、アフターをする時間が無くなったために客に事情を話して了解してもらった。そこから話が広がり、話を聞いた客達もともに喜び、応援してくれるようになった。

一方、鳴り物入りで銀座にオープンした溝江の店「クイーン」は閑古鳥が鳴いていた。もう二ヶ月もこの状態だ。
溝江は観月を責め、クイーンとDIVAの差はどこにあるのかという。
観月には理由がわかっていた。それはキャストの年齢。キャバクラは所詮若い女の世界。銀座なら三十路すぎでも通用するかと思っていた観月だが、そんな期待は夜の世界の現実の前で吹っ飛んだ。
溝江に抱かれながら観月は考える。この男と一緒になってわかった。IT業界の寵児などといわれているが溝江もただの操り人形。関西最大手の暴力団、大島田組の。

「舞姫・ディーヴァ」のデビュー曲が完成した。タイトルは「ダンシング・クィーン」。
デビューは一ヵ月後、待ったなし!

女帝薫子 2007/8/1号

第21話(最終話) 母と子の現在・・・そして明日

銀座に残り、母に会って共に戦う。真紀ママがいくら説得しても紗也の意思は変わらなかった。
インペリアルに行き、内部から抗争を終了させるという紗也。
真紀ママは慌てて初代雪乃ママに連絡を取る。

それから30分ほど前、初代雪乃の病室に二代目雪乃ママ、薫子が訪れていた。
表から姿を消していた薫子は抗争の和解に関するめどが立ったことを報告していた。
関西の六代目と直接会って、裏社会にあるブラックリストを武器に説得したのだ。
関西側は東京銀座進出は後藤田組の単独行動として、後藤田を消すことで子の抗争の収束を図ることにした。そして、関東側には銀神会組長の引退と東京からの所払いを条件に出した。

抗争を終わらされるにはやむなくこの条件を飲むしかなかった薫子。
薫子は銀神会組長で光安総業の社長である男と再来月一緒になる予定だった。
肩書きも組織も剥がされて放り出される組長についていきたいという薫子は雪乃ママに仕事をやめさせてほしいと頭を下げる。
その時、雪乃ママの元に真紀ママから電話が入ってきた。

紗也の説得に失敗したという真紀ママに雪乃ママはすべて終わったと言う。
その頃、インペリアルに向かった紗也は警察が後藤田の自殺について調べているのを見て驚いていた。
雪乃ママは薫子に娘はどうするのかを尋ねた。娘には会わずに去ろうとする薫子。
クラブ雪乃も閉店することになり、銀座に”女帝”が消えることになる。
雪乃ママは新しい女帝を銀座を上げて育てることにする。その可能性がある娘、紗也を。

結局紗也は母に会うことができなかった。今日も真紀ママの下で働きながら母を待ち続けている。
自分が女帝になることを意識した紗也とすれ違う薫子は通り過ぎたあとに静かに涙を流す。

銀座は今日も生きている。そして今日もまたドラマを生み続けている。

(ひとこと)前回分を読んだときにまさかと思いましたがやっぱり終わっちゃいました。
いやー、一気でしたね。純平君や百合ママはどうなってるんでしょうかね。

嬢王 2007/8/1号

第71話 変身

Q-1決勝戦「オウガ・バトル」の初日がやってきた。
亜莉沙率いるレジェンドには4台のリムジンが到着していた。
メジャーリーガーの鈴木ジロー、ヒルズ族の宇田川、外務官僚の矢部、トップアーティストのTOSHIKI。
今まで店に現れたことのない4人を従えて亜莉沙のバトルが始まった。
この四人は主に海外で活動していて最近帰国したばかりの隠し玉。これまでの客たちは持ち金が限界に来ていると呼んだ亜莉沙の切り札だった。

ショーありのクラブを率いる静香。
ピアニッシモの幕開けはやはりショーだった。
オープニングで静香はターニャが決勝のために練習してきた曲を使った。
さらにコーラスラインのダンスをアレンジしたものを披露してショー好きの客の心をつかんだ。

ピアニッシモでは彩と長谷川がほかのキャストに回転の挨拶をしていた。
50名という大人数を率いて勝利をつかむために長谷川は100%ボトルを入れさせることを全員に課す。
厳しい状況とノルマだが、キャストたちは長谷川と彩に絶対の信頼を寄せていた。
回転したピアニッシモはほかの二店を抑えて大勢の客を呼んでいた。
その中には、大神社長、デザイナーの三輪、彩の元カレ直樹、そして伊東の姿もあった。

売り上げは順調に上がっていっていた。そんな中、長谷川の胸にある思いがわいていた。
「彩さんを嬢王に、そしていずれは独立して・・・彩さんを、俺の・・・・・」

各店舗の状況をチェックしていた西崎。
亜莉沙は4人の鬼に守られて客もキャストも隷属させる。
静香は自らを変え始めた。
彩はいつもどおりに振る舞い、周囲を変えていく。
そして長谷川や亜莉沙の四天王の考えも予測していた。

生き残るのは誰だ?嬢王決定まであと24日。

破天荒 2007/7/26号

第40話 一流の館

「ナイト東京」に移って一週間。武の周りに異変が起きていた。
常連客の大半が一度訪れたきり現れなくなっていたのだ。
不思議に思った武は客の悦子に電話をかけてみる。
悦子は会いたいのは山々だけど今度のお店は行きにくいと店に行くのを断った。

武は悦子の行った「敷居が高い」という言葉の意味を考えていた。
確かにこの店の客層は見るからに金持ちそうな女性が多く、それまで武を支えてきた団地妻たちは引け目を感じていたのだ。
この店が持つ客も掴まなくてはならないと感じ取った武はボーイに新規客の席に着けてもらうように頼み、新しい客を掴もうとした。
佐川という客は今月オープンするアメリカから上陸したハンバーガーショップ「マクドナルド」の話題を出したが、新聞を見る時間すらない武には全くついて行けなかった。
歌謡曲の話でも新しく出た歌手の名前を知らず、佐川は他のホストをつけるように頼んでしまった。

待機席に戻った武は流行を取り入れる努力をしていなかった自分を反省した。
そんなとき、他の席で新しくオープンするレストランの話題で盛り上がる関根たちの声が聞こえてきた。
武は以前雅代に言われた「会話の選び方も幅広さも関根が一番」という言葉を思い出し、自分もお客様を満足させるために努力しようと闘志に火をつけた。
それから武はテレビはもちろん、新聞、週刊誌などから情報を集め、仕事の合間をぬって客に関する情報をメモしていった。
そして1ヶ月を過ぎる頃、武はあらゆる話題に対応できるようになり、新規の客からの指名も獲得できるようになっていた。

ようやくこの店で仕事ができるようになった武だが、努力すればするほど関根たちのすごさを痛感させられることになる。
必ず追いついてやるとさらに意欲を高める武だった。

んなアホな!! 2007/7/17号

第2話 新宿

新宿にやってきた虎之助と竜馬。二人はルミネ新宿2に向かっていた。
虎之助はこの世界に入る手続きをすでに済ませていた。しかし竜馬はルミネに行けば芸人への道を教えてくれるだろうと行き当たりばったりな考えでいた。

案内を探す竜馬の姿を見た虎之助はこんな奴までよしもとを見に行くのかと思う。
一方竜馬は、入場を待つ女性たちの姿を見て、やはり芸人が女にもてるというのはホントだと笑いが止まらなかった。

今日の出演はタカアンドトシとオリエンタルラジオだった。彼らの演技で沸く会場。
そして終演後、竜馬は関係者を捜していた。会場を出る客に挨拶をする女性を見つけた竜馬は彼女に近寄り「プロの芸人になるには、どうすりゃええんですかの?」と質問をぶつける。
しかし、その女性はどう答えていいかわからずにうろたえるばかりだった。そこにルミネtheよしもとの支配人、西村学が偶然通りかかった。

西村は竜馬に芸人への道を説明した。
吉本興業では芸人のスカウトというのはやっていない。昔は付き人から修行してと言うケースが多かったが、最近の若手はNSC(吉本総合芸能学院)に入って一年間基礎を学ぶというのがベストの道だ。
卒業後はスタッフや作家相手に自分の芸を見てもらい、評価を得たならば「AGE AGE LIVE」に出演することができる。
その中で勝ち上がって初めてこのルミネtheよしもとに出ることができる。
しかし、そのルミネにしても本公演の出番がコンスタントにあるとは限らない遠くて長い道のりだ。
ましてやM-1グランプリに出られるようになるまでにはなまじの心構えで流行っていけない厳しい世界だ。
それに貧乏が覚悟の上でないとやっていけない世界。よく考えてから結論を出せと西村は竜馬を諭した。

その一部始終を見てきた虎之助は下調べもせずに甘い考えでやってきた竜馬のことを途中で挫折するだろうと考えていた。
しかし、竜馬は西村の言葉を全く意に介せぬ表情で「で、そのNSCってどこに行きゃ入れてもらえるんかな?」とさらに尋ねた。
貧乏は慣れていると笑う竜馬に西村はNSCのパンフレットを渡す。
竜馬は礼を言い、自分のことを覚えておいてくれと大見得を切る。
「お笑い界の革命児・・・土佐の竜馬じゃき、よろしくう!!」

ルミネを出た竜馬はパンフレットを見ながら申し込みに向かおうとしていた。しかし、場所がわからずうろたえてしまう。
まさに行き当たりばったりの竜馬を放っておけなくなった虎之助は竜馬に声をかける。
NSCの入学願書は郵送だ。願書に記入してからこの住所に置くって書類選考をうける。
それだけを伝えて立ち去ろうとする虎之助を竜馬が呼び止めた。
「おまん・・・何でワシがNSCに入りてーのを知っとるんじゃ?」

ルミネで見かけたという虎之助の言葉に竜馬は「ワシがあまりにも強烈な個性を放ってたもんで、知らんうちに目立ってしもてたんなー」とご満悦の様子だ。
誇大妄想的な竜馬の自信に引いてしまう虎之助。
そして竜馬はNSCに詳しい虎之助も漫才師志望だと聞いて自己紹介を始めようとする。
さっきロビーで聞いたとも言えず竜馬の自己紹介を聞く虎之助。
そして自分の名前を名乗った虎之助に竜馬はさらにテンションをあげる。

「二人合わせりゃ”竜虎”。どや虎ちゃんっ、ワシとコンビ組まへんか!!」

柳都物語 2007/7/27号

第7話 望外の助力

保証人になる。泰造の突然の申し出に驚く雅代は縁もゆかりもない自分のためになぜそこまでするのかを尋ねる。
雅代の働きは誰もが認めている。女将も店を譲りたいと言うし、雅代もそれを望んでいる。
それならば唯一の問題である金の都合をつければ全てが丸く収まる。だから自分が保証人になる。
そう答えた泰造だが、雅代は納得していなかった。
さらに泰造は続ける。
自分は雅代のように戦争で旦那さんを亡くして必死に生きている人間を見るとじっとしていられない。
戦争で生き残った人間である自分は苦しんでいる女性を助ける義務と使命がある。
一国の代議士となった以上、御国のために死んでいった人々の魂を弔い、残された家族の面倒を見るのは当然のことだ。
それにこの店を気に入っている。党県連や後援会の人間と込み入った話をするためにもこの店を続けて欲しい。

泰造の考えを聞いた雅代はようやく保証人の件を承知した。
一週間後、融資の話は簡単にまとまった。銀行の人は国会議員を保証人にする雅代の手腕に驚いた。
帰り道、保証人になってもらったお礼がしたいという雅代に泰造は一日休みを取って付き合って欲しいと頼む。
次の日、周一を連れて新潟駅に来た雅代。泰造は二人を連れてバスに乗り、北里村に向かった。
北里村は泰造の生まれ故郷だった。
泰造は何を見せようというのか?彼の真意を測りかねて雅代はとまどっていた。

愛人形~あいドール 2007/8/8号

第21話 ロミオとジュリエット

30人に絞られた愛人形’s。これからは15人ずつ2組に分かれてミュージカルなどで実際の演技力を磨いていく。
第一回目のミュージカルの演目は「ロミオとジュリエット」に決定した。
誰もがヒロインのジュリエットは三田村順子が演じると思っていた。そしてロミオ役は誰がやるのかと囁いていたところ、一人のショートカットの少女が「私がやるわ!」と前に出てきた。
彼女は順子の前にひざまづき、ロミオの演技をやってのけた。
幹本にロミオ役をやらせて欲しいと頼む彼女。自分はアイドルだけを目指しているわけではない。芸能界全体で注目を浴びるために、男役であろうともやってみたいと語る。
彼女の名前は柚木エリ。背が高く、顔立ちがきりりとしている彼女はオタク系の支持は集められていないなかったが、タレントとしてのスケール感はメンバー中一番と言っていい。人気投票でも4位になっていた。
個人的に彼女を支持する幹本だが、その場は主催者側の審査にしたいと明言を避けた。

更衣室では順子の実力が話題になっていた。周りの少女たちはスタートからゴールまでトップは三田村順子で決まりだと嘆いていたが、エリはそんなことはないと考えていた。
彼女はすでに完成されている。これから追い上げる娘が必ずいるはず。
自分もその一人になりたいと考えるエリは愛梨の成長にも注目していた。

帰り道、ゆかりや真奈美はどうせ自分たちは端役だとぼやいていた。しかし愛梨は「せっかく30人の中に残れたというのに努力しなかったらもったいないよ」と遊びに行く誘いを断り本屋に向かった。
ロミオとジュリエットに関する本やDVDを買ってきた愛梨は部屋で演技の練習を始めた。

そして週末。ミュージカルの配役を決める会議が開かれた。
まずはロミオ役とジュリエット役を二人ずつ決めなくてはならない。ロミオ役の一人には柚木エリが選ばれた。
ジュリエット役の一人には三田村順子を推す声が多かったが、演技担当の岩本がそれに異を唱えた。
順子はソツがないが、その分魅力に欠ける。岩本は17歳にしては大人びたところを見せる順子には男性経験があるだろうと考え、ジュリエットの清純なイメージに合わないという意見を出した。
それでは誰が適役かと聞かれた岩本は愛理の名前を出す。

その日の会議は夜遅くまでかかった。

翔びなさい!アヒル 2007/8/8号

第9羽 陸の手腕

笑民本社では鎌田と専務がSWANの売り上げについて話し合っていた。
リニューアルから二ヶ月。三割程度しか売り上げが伸びていないことを責める専務。
実は陸は笑民社長の妾の子だった。社長の弟でもある専務は亡くなった社長の本妻の子にかわって陸に会社を継がせるために結果を出して欲しいと願っていた。

笑民本社自体も経営がうまくいっていない。それを知りつつ陸は俺は俺でやるだけと言い、専務にたまには歌舞伎町に来てみろと勧めた。
数日後、専務は歌舞伎町に来ていた。会社設立時には兄である社長とともに通った街。
笑民一号店もこの街だった。いつしか銀座や赤坂に通うようになり、主な客層である大衆の街歌舞伎町に足を向けることも少なくなっていた。

SWAN店内では三十歳の誕生日を迎える亜紀が不機嫌そうにしていた。
七海と陸に誕生日プレゼント(健康食品&アンチエイジング美容液)をもらい「いつまでもはたらいてくれや」と言われた亜紀は「全くムカツクよ」と言いつつも恥ずかしそうに喜んでいた。
最初のお客様は専務だった。専務の姿を見てあわてる七海。専務の席には亜紀が着いた。
自分たち以外は彼が専務だと言うことを知らない。亜紀の少し横柄な態度で機嫌を損ねるのではないかと心配する七海だが、鎌田はありのままを見てもらえればいいと悠然としている。

二人の席ではキャバクラ嬢の年齢についての話題になっていた。
キャバ嬢はリストラ常にリストラと闘っている。嫌な客にも体を触らせ、アフターで肉体を求められて上手にかわさなくてはならない。
それでも亜紀は今はリストラは恐れていないという。
新しいオーナーが温かい人ですぐ首にするのではなくて今いるスタッフでどうやって売り上げを残せるかを考える人だからと説明する亜紀。
もしこの店が立ち行かなくなっても一、二ヶ月の給料カットぐらいガマンできると笑う。

本社の縮図がこのSWANにある。それを鎌田が見せたかったことに気づいた専務。
帰り際、亜紀にキスされた専務は顔を真っ赤に染めて「ありがとう、亜紀ちゃん」と言って帰って行った。
久々にちゃん付けで呼ばれた亜紀はこれから中年・壮年キラーの亜紀で行こうかと考える。

SWANはまだまだ本社のお荷物だ。しかしいつかは白鳥になりたい・・・・
七海は今日も仕事に励む。

2007年07月12日

破天荒 2007/7/19号

第39話 エリート集団

「ナイト東京」に移籍してきた武。ホストクラブの最高峰と言われるその店には、俳優も真っ青なほどの二枚目ホストが200人近く在籍していた。
この店での最初の客は武をひいきにしている常連客の幸代だった。
幸代は周りのホストの姿を見て、「ナイト宮益」でも、「ロイヤル」でもナンバーワンだった武の移籍にまったく動揺していない彼らをプロだと評価する。
そこに、朱美が客として入ってきた。初日と言うことでヘルプを頼めるホストがいない武は誰に照る符を頼もうかと困惑していた。
そこに、一人のホストがやってきて自分が付こうと申し出てきた。彼の名前は関根士朗と言った。
朱美の席で誕生日プレゼントをもらう武。その時ホールに出てきた関根と幸代の姿に他の客やホストが注目し始めた。
その理由は、関根のダンスのテクニックだった。よく見ると他のホストも自分以上にすばらしいダンスをしている。

それからも武の客のヘルプは関根が手配したホストたちがついた。
幸代は関根の力量を認めていた。どれをとっても今までで一番だ。武の指名を変えるつもりはないけれど、この店でやっていくにはこれまで以上の努力と才能が必要になってくるだろうと感想を述べる。
営業終了後。ヘルプのお礼をする武。「勉強になりました。これからもよろしくお願いします」と頭を下げてその場を去ろうとする武を関根が呼び止めて「この店で上を目指すなら仲間を集めろ。この店には大きな派閥はない。4、5人のグループが切磋琢磨し合うこの店独自のスタイルになれるとキミものびることができる。」とアドバイスする。

初日に訪れた武の客は10組を軽く超えた。それでもこの店では注目すらされなかった。
関根という新しいライバルにも出会った。
こうして相澤武の集大成とも言うべき戦いの幕が切って落とされた。

艶恋師 2007/7/24号

其の41 織田の焦燥

勝負開始。織田は早速ベッドの上の女性に尻を向けるように命じ、いつものように前戯なしで竿を沈めた。
一方、菊之助は女性によりそいそっと髪をなでるだけであった。
人の目にさらされている女性の心を開くためにゆっくりと肌に触れていく。
五人相手の長丁場。菊之助はここで龍気功を使うことにする。
体に触れることなく女性を絶頂に導いた菊之助の技量に驚く女性たち。
それを見た織田はさらに激しい付きで女性を失神させようとするが、痛さに耐えきれずに彼女はギブアップしてしまう。
気を出し切ってしまった菊之助は次の女性を卍責めで絶頂に導く。驚く織田。しかし、彼の相手をした女性もギブアップしてしまう。

菊之助が竿を用いないことに文句をつける織田。しかし菊之助は竿に頼るのみがセックスではないと冷静な表情で答える。
そして次からは竿師の神髄を見せると宣言する。

愛人形~あいドール 2007/7/15号

第20話 サヨナラ

「愛人形’S」劇場では今日も演技の稽古が観客の前で行われていた。
千夏とともにコミカルな演技で笑いを誘う愛梨。柳葉との交際で吹っ切れた演技ができるようになっていたのだ。
そのせいもあって愛梨はアンケートでも9位にはいるほどになっていた。

その日のレッスン修了後、幹本からこれからのスケジュールについての説明があった。
基礎レッスンを終えた彼女たちの半年の成果を披露すべく、今後は実際の演劇やミュージカルで各自の力を見ていただこうと思っている。
そして、ミュージカルの配役は人気投票と講師の意見を参考に決めて、グループを二つに分けて公演する。
ミュージカルに出演できるのはそれぞれ15人ずつの計30人。その30人に入れなかった娘は「愛人形’s」から去ってもらうことになる。

突然の足切り宣言にとまどう彼女たち。帰り道、愛梨と千夏は仲良しのゆかりと真奈美とともに足切りのことを話していた。
ゆかりと真奈美は30位ギリギリの順位で足切りの可能性がある。ランキング上位の愛梨や千夏の励ましも逆効果になってしまった。
落ち着きを取り戻した二人は、あきらめたらそこで終わりだと思い直し、愛梨たちとともにカラオケボックスに繰り出した。
青森出身の千夏が歌う「津軽海峡冬景色」にみんなは大盛り上がり。
明るくて元気な千夏の姿はみんなにも元気を分け与えていた

しかし、翌週になってから千夏はレッスンを休んでいた。体調を崩したと聞いた愛梨たちは心配になって千夏のアパートを訪ねてみることにする。
チャイムを押しても千夏は出てこなかった。不安な思いで階段を下りた三人の前に千夏がボーイフレンドと現れた。

三人の顔を見た千夏は言いにくそうに真実を語り出した。
千夏は愛人形’sを休んでいるのではなくて辞めてしまっていた。
青森時代からの彼氏、工藤良平との間に子供ができてしまったのだ。
みんなのアイドルじゃなくて良平のためだけのアイドルになる道を選んだ千夏。
事務局からの頼みで体調不良から脱退と言うことにしたのだった。

青森に帰って結婚するという千夏との別れ。そして愛梨たちは30人の中に選ばれてさらなるアイドルへの道を歩んでいく。

(ひとこと)いやー、休んでるってところでオチが読めちゃいましたね。時事ネタ?

翔びなさい!アヒル 2007/7/25号

第8羽 ”キャバ王”来襲!?

黒服の山口が見つけたキャバクラサイト。そこには通称”キャバ王”と言われる人物のブログがあった。
このブログでの評価はそのまま店の売り上げにつながると言われるほどの影響力を持つブログだ。
正体不明の”キャバ王”はお忍びでやってきて店の雰囲気やマナーなどを三段階にランクしていく。
そしてその”キャバ王”が今週歌舞伎町にやってくると言うのだ。
更衣室に戻った亜紀、里沙、英美の三人は、キャバ王の噂で盛り上がり、もしも店に来たら”枕”してもいいとまで言い出す。

そして翌週、見慣れぬ男が来店してきた。遊び人風のその男を見た三人は彼こそが”キャバ王”だと思って積極的なアタックを開始する。
「川口さんって”キャバ王”ですか?”キャバ王”だったら私たちう~んとサービスしちゃうんですけどv」
そういわれた川口は自分こそが”キャバ王”だと言って三人を触りまくる。

嬌声を上げて喜ぶ彼女らをよそ目に七海はいつもの接客に徹していた。
その席の客は40代ぐらいの田中という男だった。七海のOLのような挨拶から話題は広がり、田中は自分が接待の帰りだと言うことを話す。
「男の人って大変ですよね」と相づちを打つ七海に少し好感を抱いた田中。
名刺を渡す七海にきちんと自分の名刺を渡した。初めての名刺交換にちょっと興奮する七海。
その時、またもや亜紀たちの嬌声が聞こえてきた。異常な雰囲気に違和感を感じた田中に七海は「あの人は”キャバ王”と言われる人で、彼女たちはブログによく書いて欲しいから望むとおりにしている」と説明する。
「もしキミも彼の席に着けられたらあんな風に接客するの?」と言う田中の問いに七海は、
「いえ、あたし自信のことをわかってもらって、もっと知りたいって思ってもらえるような、そんなキャストになりたいですから。」
とまっすぐに答える。

翌日”キャバ王”のブログが更新されていた。
「昨日は歌舞伎町の”S"という地下の店に潜入。いかにも新人っぽいN嬢が接客。受け答えは未だぎこちないが丁寧で心温まる接客態度。ランクは期待を込めてB。なお近頃”キャバ王”の名をかたってキャストに過剰なサービスをさせる私の偽物が出没しているようなのでお店の方々くれぐれもご注意を・・・」

”キャバ王”の正体は田中だった。全てを知って悔しがる亜紀たち。恥ずかしげに喜ぶ七海を見て鎌田はこの店を白鳥にするための次の布石を早く打たねばと考えていた。

破天荒 2007/7/12号

第38話 転機

独立したい思いをミノルに見抜かれた武。ミノルは独立を強く進めた。
しかしそれは、今すぐという意味ではなく今は独立を念頭に何事も考えていけというアドバイスだった。
独立はしたいが具体的なことは何も考えていなかった武に道が見えたようだ。

それから武は自分の店のイメージをふくらませていった。
最初は小箱から初めて徐々に大きくしていくのがいい。
バンドを入れるのは場所も経費もかかるからナシにしよう。
しかしそれではダンスができなくなってしまう。それなら食事がメインのサパークラブにするのはどうか。

武の結論は「小さな店舗にホスト数名を雇い、サパークラブをオープンさせる」ことだった。
早速朱美にそのことを相談する武。しかし、武の話をじっと聞いていた朱美は静かに口を開いた。
「今できるものを、できる範囲でまとめた・・・そんな感じがするの。」
本当はどんな店が作りたいか、どんな店が勝ち抜いていけるのか。そういう大切な部分が抜けているように見える。
そんな朱美の意見は武にショックを与えた。目先のことにとらわれて大事な志が抜けていたことを反省したのだ。

さらに朱美は独立の前にホストクラブの最高峰「ナイト東京」に行ってみてはどうかとすすめる。
どんなものでも良いと言われるものには良いと言われるだけの理由がある。そしてその理由こそが精巧につながっている。

朱美は朱美なりに武の夢について自分で考えて勉強していたのだ。
武は朱美のアドバイスに礼を言い、さっそくナイト東京への移籍を決意する。

柳都物語 2007/7/20号

第6話 決意の金策

柳亭を買い取るには多額の金がいる。雅代は泣く泣く実家の魚源を手放すことを家族の墓前に報告する。
そのころ、柳亭の女将はほとんど床についたままになっていて雅代が女将の体の世話をするようになっていた。
女将は体調がいいときに少しずつ雅代に帳簿の付け方や仕入れの仕方などを教えていった。

ある日女将は雅代に一枚の紙を渡した。そこには柳亭の買い取り額が書いてあった。
女将としてはそのまま店を渡しても良いのだが、雅代の思いと周りへのけじめを考えてのことだった。
そしてその金の工面をどうするかで女将としての資質を試そうと考えていた。

市内の柳都銀行に融資の相談をしに行った雅代だが、魚源の土地だけでは必要額に満たない。
さらに、担保になる物件や保証人もない雅代に銀行は難色を示した。
数日後、泰造が柳亭を訪ねた来た。女将代理として泰造をもてなす雅代。
泰造は雅代に少し元気がないのが気になって何かあったのか聞いてみた。しかし、雅代は女将業になれていないからだろうとごまかす。
そこに芸者の小そめと紗代子が入ってきたので雅代は席を立った。
二人は雅代の話をはじめ、女将が雅代に店を譲ることを話してしまう。
担保か保証人がないと無理だと銀行に言われて考え込んでいるという話を聞いた泰造は、店を出る前に雅代を別室に呼び出した。

雅代の口から改めて事情を聞いた泰造は自分が保証人になると言い出す。

2007年07月07日

破天荒 2007/7/5号

第37話 新宿二丁目

その日は武の30回目の誕生日だった。
店は武の客で満席になり、全てのホストが武のヘルプとして飛び回っていた。
朱美も店に来ていた。二人は交際を始めたが、武は朱美の子供のことを考えて、子供が成人するまで一緒になるのは待つことにしていた。

そこに一人の男が入ってきた。
男性が一人でホストクラブに来るのは珍しいことだ。しかし武は、他のお客と同じように話を進めることにする。
男の名前はミノルと言った。ミノルは永井から武のことを聞いて知っていた。
会話を続ける武の姿をじっと見つめたミノルは、ボーイに武を指名にしてボトルを入れるように頼む。
自分の姿を見ても他の客と同じように接する武の姿にミノルは好感を覚えたのだ。

ミノルは新宿二丁目で「BARミノル」という飲み屋を営むゲイボーイだった。
そしてその街で「二丁目の顔役」と呼ばれる存在だったのだ。
武は指名のお礼をかねて朱美とともに「BARミノル」に行くことにした。

店の中では男同士がべたべたとくっつき合っていた。さすがの武もこれには驚いたが、ミノルの顔を見ると朱美のことを恋人だと紹介して席に着いた。
武はまず瓶ビールを何本か頼んで他の客に酌をして回った。
「この店のことも、この街のルールもわからないけど、たまに遊びに来ますんでよろしくお願いします。」
見ず知らずの人にも自ら進んでその懐に入ろうとする姿を見てミノルはさらに武を認める。

それから親睦を深めた二人。半年後には武が一人でミノルの元を尋ねることも多くなっていた。
その日ミノルは武になぜホストをやっているかと聞いた。借金を返し終わった現在、何のために働くのか。
言葉を濁す武だが、ミノルには武の考えがわかっていた。
「武ちゃん、アンタ独立しなさい!」

武に決断の時が迫る。

柳都物語 2007/7/13号

第5話 雅代の提案

雅代に店を継いで欲しいという女将。女将は自分の生い立ちを語った。
八人兄弟の末っ子として生まれた彼女は五歳の時にこの町に里子に出された。
小学校を出てからは芸者として懸命に生きてきた。
しかし、子供を持たなかったために自分の死後この店が無くなってしまうのが心配でしょうがなかった。
そこに雅代が現れた。雅代には女将の才能がある。
自分が死んだ後も雅代が継いでくれれば安心することができる。

そういわれた雅代だが、あまりにも突然のことなので考える時間をもらうことにする。
その夜、雅代は女将の言葉をもう一度考えていた。
女将さんにとって柳亭は自分の息子のような存在。自分にとっての周一のような存在だ。
気持ちは痛いほどわかる。経済的なことを考えればいい話だ。
しかし、女将の家に養子にはいると言うことは松本の姓を捨てると言うこと。
どうすればよいのか。雅代は考え続けた。

そして数日後、雅代は女将に養子になるのを辞退すると告げる。
ありがたい話だが、松本の姓を失うことだけはできないと。
残念だと落ち込む女将に雅代は新たな提案をする。

養子になって柳亭を継ぐことはできないが、自分にこの店を買わせてもらえないだろうか。
今度は女将が驚く番だった。