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  • 6月
  • 15
  • 2007
18:56

第8話 尻(おいど)を下ろす

徹夜での猛特訓。翌朝三人は雑魚寝の状態で熟睡していた。おトキさんにたたき起こされた三人は慌てて学園に向かう。
舞の稽古は畳を見ればその妓がどのくらいのレベルにおるかわかるもの・・・そう思いながら部屋のふすまを開けたおかあさんは擦れてささくれ立った畳を見て驚く。

女紅場学園に到着した琴美。しかし、足の裏は血豆がつぶれて立っているのがやっとだ。
しかし、そこに現れた乙葉の顔を見た琴美は足なんか痛くないと言ってお稽古に向かう。
お師匠さんに最後まで振りを覚えたので見てほしいと頼む琴美。
みんなの前で始めた琴美の舞はピョコピョコとしてただ振りの順番を追っているだけだった。
しかし、乙葉とお師匠さんは別の部分で驚愕していた。
琴美の舞には井上流の一番肝心な基礎が出ていた。それは”尻(おいど)を下ろす”といわれる下半身の使い方だった。
すり足で動くこの姿勢があってこそ上半身の振りが生きる。これができていないと優子のように上半身の振りが大きくなって格好がつかなくなるのだ。
琴美はサッカーをやっていたために足腰の鍛錬は十分にできていた。さらに卓越した観察力で井上流の本質を見抜いて実践していたのだ。

舞も中盤に入ったころ、琴美の足が動かなくなっていた。痛みが限界に来ていて感覚がなくなっていたのだ。
もうだめかと思った琴美の目に乙葉の姿が映る。「口だけなら祇園から出て行きなさい」乙葉の言葉を反芻する琴美。ここであきらめたら本当に口だけになってしまう。
琴美は痛んだ足をさらに踏み込んだ。激痛で足の感覚を取り戻した琴美はそのまま門松を舞い終えた。
舞とは程遠いもんだと厳しい言葉をかけながらも琴美の努力を認めたお師匠さん。
なんとかみんなと一緒の稽古に加わることができた。

お稽古が終わった琴美たちにいつものように食って掛かる玉乃家の娘たち。しかし乙葉は「あなたたち何を見てたの?他人のことより自分の心配しはったら?」と彼女たちをいさめる。

たった一日で井上流の本質に迫った琴美を乙葉も認めたようだ。

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