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  • 6月
  • 3
  • 2007
17:00

第33話 ウワサの男

昭和44年秋、武は「ナイト宮益」に移籍してきた。
ミーティングで挨拶する武だが、他のホストたちの視線は厳しい物だった。
永井は惰性に流され自尊心しか残っていない彼らの目を覚まして欲しいと武に期待する。

そして店は開店した。なじみ客の幸代を始め、武の客が次々に訪れてきた。
人手の足りない武は「ロイヤル」の頃と同じように待機席のホストたちに頭を下げてヘルプを頼んでいった。
瞬く間に客席の半分以上が武の客で埋め尽くされた。
ホストたちは楽しそうに働く武の姿を見て店ができたばかりの頃の自分を思い出していた。
いつしか彼らのプライドという壁は溶けていってしまった。
閉店後、助けてくれた彼らに礼を言う武。お礼に食事に誘う武だが、ホストたちは歓迎会だからといって金は自分たちが出すと言い出す。
彼らの心を掴んだ武は二週間後に譲二たち仲間五人を呼び寄せ、さらに二週間後残りの仲間を呼び寄せた。

こうして一ヶ月後には盤石な「武体制」が整ったのだ。

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