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  • 5月
  • 14
  • 2007
19:48

帝王 2007/5/28

カテゴリ :倉科遼を読む- 連載 - 帝王

第22話 最悪

「ジュエル」オープンから一ヶ月。やくざの嫌がらせはまだ続いていた。
そのせいで客足は遠のき、うりあげは減っていっていた。
ヤクザに金を出せばその後もっとつけ込まれる。しかしこのままでは客が一人も入らなくなってしまう。

ボクシングジムで汗を流しながらこれからのことについて考える翔。
そんな翔の携帯にキャバクラ「シャングリラ」から電話が入る。
「シャングリラ」は「ジュエル」が入っているビルの真下にあるキャバクラだ。ホストクラブのみだったころは店長と挨拶を交わすこともあったが、ジュエルをはじめてからはライバル店ということもあり、言葉を交わすことはなくなっていた。
そんな店からの電話。何事かと思って電話を取ると突然「オイ、火事だ!」と切羽詰った声が聞こえてきた。

「ジュエル」が燃えている。火事だ。そう言われてジムを出た翔だが、他のスタッフからの連絡もないし、ちょっとしたボヤだろうと考えていた。
しかし、ビルの前に来た翔が見たものは燃え盛るビルを消防士たちが消火している姿だった。
あわてて入り口に行った翔。そこには小川が消火器を持って呆然と立ち尽くしていた。

「なにもわからねぇ、わかってるのは、店が燃えちまったってことだ!!」

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