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  • 5月
  • 8
  • 2007
02:40

第29話 暗闘の宴

その日ロイヤルには20組以上智也の客が来ていた。しかし武の客も数は少ないながらフルーツや新しいボトルを頼み売り上げを伸ばしていた。
二人のホストとしての考えは対照的だった。
智也はヘルプを使いつつも最後は己の力のみを信じていた。客を意のままにできる自分の魅力を最大に生かし、独占欲をくすぐっていた。
武は人との付き合いを大事にしていた。それは客のみでなくヘルプについているホストたちにも向けられていた。そうしてできたつながりで彼が席にいないときも売り上げを伸ばそうとボトルを入れ、ヘルプたちも積極的に仕事をすることができていた。

久美子という客とホテルに泊まった智也は彼女を抱きながら明日からはヘルプのホストたちにも酒を飲ませてほしいと頼む。翌日、たくさんのホストに囲まれて酒を飲む久美子。これから今まで以上に金を落とさせる智也の作戦だった。
閉店後、福島の報告では智也のほうが売り上げが勝っていた。しかし、今日の智也を見ていた武は客に無理をさせて食いつぶすような仕事はしないと言い出す。
同じく報告を聞いていた智也と派閥のホストたち。勢いづく彼らは序盤戦の最終日に向けて気合を入れていた。

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