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  • 4月
  • 10
  • 2007
20:09

第4話 鬼の家

屋形「琴の家」にやってきた琴美。「鬼の家」と呼ばれる屋形の女将はどんな人物かと恐れていたが、そこに現れたのは美しい女性だった。
彼女は笑顔で琴美を招きいれたが琴美が入り口の敷居を踏んだ瞬間に彼女の顔が鬼に変わった。

敷居は家の外と中のけじめとなる境界線。他所様の家に入る際は礼儀として必ず心のけじめをつけてまたがせてもらうものである。
他所様のお座敷に上がるのが舞妓の仕事。だから、心のけじめをつけて敷居をまたぐのは舞妓の基本の心構えだ。
反省した琴美は改めて琴の家の敷居をまたごうとする。その敷居はなぜかとても高いものに見えていた。

すでに巽の親方から紹介を受けていた女将は琴美を預かる前に琴美に服を脱げと命じる。
女将だけではなく新藤もいる部屋で服を脱ぐ琴美。
女将は琴美の顔をじっと見つめる。そして体を改めた後「仕込みの修行を半年でやってもらうことが条件」と告げる。
さらに、仕込みを途中でやめる場合には後見人に違約金として一千万を払ってもらうことになっていると言う。
しかし琴美は、すべての条件を飲み、琴の家に入ることを宣言する。

そして三月。中学を卒業した琴美をみんなが見送りに来ていた。
友達の由衣は舞妓になることをあきらめていた。親に反対されたのと、背が高いと舞妓に相応しくないためだ。
由衣は琴美から身体検査のことを聞いて、それは琴美の背がこれからどのくらい伸びるか見ていたのかもしれない。だから半年で見習いになれといったのかもしれないと考える。
琴美は家族や友人に別れを告げて祇園に旅立っていった。

女将は服を脱いだときの琴美の表情を思い出していた。あれは私を紹介した人間、巽の親方を信頼していたからだ。だから私を信じることができた。
私のしごきであの子が美しく輝くか、それとも散ってしまうか・・・

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