- 4月
- 7
- 2007
05:42
第14話 父親
ある日のレッスン修了後、愛梨の携帯に泰典からメールが入った。
影山達には千夏と買い物に行くといった愛梨だが、彼らにはお見通しだった。
そして日曜日、泰典と二人で遊園地に来た愛梨はたくさんの乗り物に乗ってご機嫌だった。
ソフトクリームを食べながら愛梨は泰典に子供の頃の話をする。
母と二人暮らしでお金がなかったから大きな遊園地に行くのは初めてだと言うこと、
母の病気がひどくなったので高校を中退して働きだしたこと、
年をごまかしてメイドキャバクラで働いていたこと、
最初はメイドカフェだと思って面接に行ったが店長に頼まれて働き始めたこと、
みんな自分を娘か妹のように思ってくれて、お客さんとデートの経験もないこと。
泰典は愛梨の話に驚きつつも本当に処女ならやりがいが出てきたと暗い笑みを浮かべる。
一方、赤坂のエアライズでは社長が息子から衝撃の事実を聞かされていた。
愛梨は片桐さゆりの娘である。父親を捜すことを条件に芸能界入りを許してもらったらしい。
三田村順子の最大のライバルになるであろう愛梨の出生の秘密が分かればいざというときの武器になる。
それを聞いた社長は愛梨の父である可能性があるのは
映画監督 神台寺真
俳優 高城龍二
脚本家 野本秀樹
の三人の名を挙げた。
そして愛梨は、席を離れた泰典が帰ってこないのを心配していた。
泰典はトイレで覚醒剤を打ちながら愛梨を陥れる計画を練っていた。
