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  • 3月
  • 29
  • 2007
18:18

第25話 指名客

「ロイヤル」に入店して一ヶ月。武は昼は営業マン時代の主婦客、夜は新宿で道行く女性に声をかけまくっていた。
その甲斐あって数組の指名を獲得することが出来た。しかし、指名客は全て主婦で、定期的に通わせることは難しく、売り上げも微々たるものだった。
相変わらず敵意をあらわにする智也だったが、武は女を楽しませることに集中していた。

ある日武はボーイの福島を閉店後に飲みに誘った。
武は福島に金を渡し、智也の次で良いから席に着けて欲しいと頼んだ。
この金は武が自由に使える金の全て。全ては明日につなぐためだった。

店に金を持っていそうな客がやってきた。しかし彼女は智也が席についても不機嫌そうな態度で全く相手にしなかった。
次の指名客に呼ばれた智也は不満を漏らしながら席を立った。そこに武へのアナウンスが入る。
さっきの席に武を着かせた福島に智也は文句を言いに行くが、状況が変わったと冷たい態度を取られてしまう。
武は幸代という女性に積極的に話しかける。武の気の利いたセリフに気をよくした幸代は武を指名することにする。
女は自分に興味を持つのが当たり前、こちらから気を遣うようなことはしないという智也とは正反対の武が客の心をつかんだのである。

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