- 3月
- 22
- 2007
第1羽 私がキャバクラ嬢!?
居酒屋チェーン「笑民」で事務をやっている山咲七海は優秀な姉二人の下に生まれた自分に強烈なコンプレックスを持っていた。
「自分はみにくいアヒルの子、でもガマンしていればいつかラクになる」
そう思いながら毎日を過ごしていた。
ある日電車の中で痴漢にあった七海はそれを助けてくれた男にまで胸をもまれてしまい更衣室で落ち込んでいた。
先輩と共に更衣室を出た七海は会社の庭でさっきの男を見つけて仰天する。
鎌田陸26歳。昼はダメ社員、夜はキャバクラ・スナックと遊び回る夜の帝王だと先輩は言う。
笑民本社では新規事業参入についての会議が開かれていた。
お茶を配る七海の目に鎌田の姿が映る。鎌田はお茶を配る七海の姿をじっと見つめていた。
笑民の新規参入する事業はキャバクラだった。
そしてその責任者に鎌田が抜擢される。断ればクビ。逃げ場のない鎌田は社員から一人補佐を付けることを条件に出す。
その社員は、山咲七海だった。
鎌田は何が何だかわからない七海を連れて歌舞伎町にやってきた。
キャバクラ「エトランゼ」に入っていった二人。
鎌田に着いた加奈というキャストがウイスキーの入ったグラスを置こうとした瞬間、七海が声を出す。
「あっそんなとこに置いたら…っ」
灰皿のそばにグラスを置いたらタバコの灰を落とすときに邪魔になる。
キャバ嬢が気付かない部分に七海は気付いていた。そして鎌田はそれを見抜いてアシスタントに彼女を抜擢したのだ。
細かい気遣い、心配りの出来る人間は少ない。これは水商売をやる上の立派な才能だ。
何気なく話を聞いていた七海だが鎌田の言葉に疑問を感じる。「水商売!?」
「お前をスカウトしたのはお前にキャバクラ嬢をやってもらうためだ!!」
