- 3月
- 17
- 2007
第2話 屋形のしきたり
舞妓になろうと決意して京都にやってきた琴美。
「玉乃屋」という祇園有数の屋形を訪ね舞妓にしてほしいと頭を下げる。
しかし、舞妓になるためには親の了承ときちんとした紹介人が必要だと門前払いされる。
さらにそこにやってきた女性に京言葉もわからん人間に舞妓になってほしくないといわれる。
彼女の後ろには黒髪の少女がいた。祇園生まれの祇園育ち。彼女の娘だというその少女の姿に見とれる琴美。
京のこと、祇園のことは何も知らない琴美だが、この娘が凄い事は気がついていた。
その後も屋形を訪ね歩くがことごとく門前払い。ぼんやりと歩く琴美は道で大八車にぶつかってしまう。
車を引っ張っていたのは修学旅行で出会った英司という男だった。
事情を聞いた英司は並大抵の努力じゃなれない、諦めた方がいいと言うが、琴美は
「勝負もしないで逃げるなんて脱落するよりダメじゃない!」と反論する。
ならば根性を見せたら後見人を紹介してやると英司は言う。
清水寺への坂道を10本駆け上がってみろ、そしたら後見人を紹介してやる。
それを聞いた琴美は早速駆け出していった。
どうせすぐに諦めるとタカををくくっていた英司だが、雪が強くなりふと琴美のことが気になり清水寺へ向かう。
坂道のとある店で赤いマフラーの女の子を見なかったかと尋ねてみると、店のおばちゃんがおみくじを差し出し、
「清水寺に何度も行ったという証拠がいるいうて、おみくじを毎回持ってきてる」と答える。
そして道端に脱ぎ捨てられた靴。
そこに10枚目のおみくじをもって琴美が駆け込んできた。
熱を出しながら倒れる琴美を抱きかかえる英司。英司は琴美に昔の自分の姿を重ねる。
車屋に琴美を連れて帰ってきた英司は親方に頭を下げる。
「この娘の後見人になってやってください。」
屋形の知り合いはいないと目をそむける親方に「いえ!いるはずです!『鬼の家』と呼ばれる屋形の女将が!!」と食い下がる英司。
琴美が握り締めている10枚目のおみくじには「凶」と書かれていた。
