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  • 3月
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  • 2007
02:02

銭夜叉 2007/3/28号

カテゴリ :倉科遼を読む- 連載終了分 - 銭夜叉

最終話 終戦、そして…

紅葉台スパリゾート本社に乗り込んできた桜子。
自信満々の表情の桜子に理沙は「あなたがTOBを仕掛けてきてもこちらがより高い買付価格を提示すれば株主はこちらに売るはず」と強気な態度を示す。
実際、この会社の株主の上位はほとんどが金融機関だ。

しかし、株主名簿の二番目にある「日文信託銀行」名義になっている株の実質的な持ち主は桜子の師匠大内であった。桜子は三年かけて大内に日文信託銀行を通して株を買い続けていたのだ。
さらに、40%ある浮動株のほとんどを桜子の協力者達が買い占めていた。
織田や業田、そしてインターネットでつながった日本全国のソープ嬢達が長い時間をかけて株を買い集めていたのだ。

株の世界とはいえ、目先の利益より人間関係を優先させるものの力。この戦いは始まった時点で勝負が決まっていたのだ。
焦る新條社長は田頭代議士に連絡を取りこの買収劇を中止させようとする。
しかし、田頭の事務所は贈収賄容疑で東京地検の捜査が入っていた。告発したのは民自党の東山代議士。これは選挙資金を作ってくれた桜子への恩返しと言うより田頭を失脚させたいという私利私欲のためだがそれでも強力なバックアップになっていた。

追いつめられた理沙は桜子に負けを認めるぐらいなら死んだ方がましだと屋上へ駆けていった。
それを追った康一は理沙を引き留め「スパリゾートが無くなっても僕と人生をやり直せばいいじゃないか」と説得する。
「幼い頃から桜子が妬ましくてたまらなかった。あなたに勝ちたくてお金やモノで力を持とうとした…」
そんな理沙を許して欲しいと頭を下げる康一。理沙と共にその場にひざまづき許しを請う。

そこで桜子は紅葉台スパリゾートの大株主として提案する。
「紅葉台スパリゾートはこれまで通り新條家に…いいえ田頭康一氏と理沙夫婦に経営をやってもらいます。ただし、「紅葉閣」だけは買い戻させてください。」
全てを奪おうとすれば可能だ。しかしそれをやれば今度は私が恨まれる。そして二人の子の代まで…
恨みは恨みしか生まない。その連鎖は断たねばならないのだ。

桜子の復讐の戦いは終わった。

そして二年後。桜子を応援した業田、織田、大内が紅葉閣を訪れた。
桜子は相場の世界から足を洗い旅館の女将さんになっていた。
元ホストの一輝こと北嶋和紀と共に赤ちゃんを抱いて三人を迎える桜子の姿が見えた…。

(ひとこと)めでたし、めでたし。

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