- 2月
- 14
- 2007
第1話 15の秋
京都清水寺でリフティングをしている少女。修学旅行でやってきた中学生、相原琴美である。
琴美はサッカー少女だった。父に勧められて始めたサッカー。周りはいつも男の子ばかり。いつも真っ黒の琴美だったが父の喜ぶ笑顔が大好きだった。
先生の説教の場を抜け出した琴美と友達の由衣。目を放したすきに琴美のサッカーボールが石段をを転げ落ちていった。あわてて追いかける琴美。ボールを拾ってくれたのは祇園の舞妓さんだった。
由衣の話によると舞妓はふだんこんなところにはいないらしい。「はんなり」していて綺麗だという由衣。
由衣は憧れていた舞妓の姿に変身させてくれるお店に琴美を誘う。
舞妓の格好は見た目ほど楽ではなかった。「おこぼ」は歩きにくいし、着物とかつらは重くてしょうがない。
ふらふらと歩く琴美に由衣が舞妓についての説明をしてくれた。舞妓は舞いや小唄を披露してお客さんに食事やお酒を楽しんでもらう仕事。水商売だと思われがちだが、日本が世界に誇る伝統芸の担い手だと。
ふと川面を覗き込んだ琴美はそこに写る自分の姿に声をなくす。今までに感じたことのない不思議な感情を覚える琴美。
そこに同じクラスの生徒が二人を本物の舞妓だと勘違いして話しかけた。一緒に写真をとってそのあと正体をばらす二人。その話で盛り上がり走り回る同級生の森下がほかの学校の生徒にぶつかってしまった。
森下に絡んでくる生徒。一緒に謝る由衣が突き飛ばされたのに怒った琴美は彼に「おこぼ」を蹴りつけてしまう。
乱闘になろうとしたその瞬間、現れた青年がけんかを止めてくれた。不良生徒を退散させた青年に「余計なことをしないで」と突っかかる琴美。青年はそれを気にも留めず「なんちゃって舞妓でもおこぼをサッカーボールみてえに蹴り飛ばしちゃだめだぜ。舞妓さんはあくまで『はんなりと』だからよ!」と言い残して去っていった。
家に帰ってきた琴美は家族に土産を渡す。修学旅行も終わったし、次は進路が気になると話す母。
琴美は女子サッカー部のある私立高校に行きたいという。
母と姉が反対する中、父は賛成してくれる。
夜、居間から明かりが漏れているのに気づいた琴美。そこには舞妓姿で写っている琴美の写真を見て微笑んでいる父がいた。
それからもサッカーに励む琴美。しかしなぜか祇園でのときめくような気持ちにはかなわない。
そこに突然先生が琴美を呼びにきた。父が事故にあったというのだ。
突然父を亡くしてしまった相原家。家を売ろうとする母、短大に行かずに働くという姉。
自分だけ悲しんで入られない。琴美は由衣に本を借りてきた。
結局家を売ることにしようという母。そこに琴美が飛び込んできた。
「私、高校行かないで祇園に行く!!私・・・舞妓になる!」
(ひとこと)おてんば少女という今までにない設定ですね。お父さんが亡くなるのはいつものことだけど^^
